12月20日(19時開演) サントリー・ホール (C-7-14)


バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番

 (アンコール:作者不詳 ハンガリー舞曲)
バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」


指揮:エリアフ・インバル
ヴァイオリン:庄司紗矢香
メゾソプラノ:イルディコ・コムロシ
バリトン:マルクス・アイヒェ

東京都交響楽団

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年末にバルトークを2曲と言うヘヴィーな演目だったので

会場に行くのが少し気が重かったです。

それでもとても充実した演奏ですっかりご機嫌で帰宅しました。


庄司紗矢香のバルトークはいつも通り集中力の高い演奏でした。

オケ共々土臭さの感じられない都会的なバルトークと言えば

良いのでしょうか。ため息の出るような素晴らしい演奏でしたが

オケが”寸止め”的な感じでチョット物足りなさも感じました。

”フルコンタクト”のやり取りが聴きたかったです。


後半の「青ひげ公の城」の都響はまさに”フルコンタクト”!

インバルの指揮の下、ノビノビとした演奏を繰り広げてくれました。

独唱の二人は雰囲気はあるのですが声がオケに埋もれがちで

残念。それだけオケが充実した音響を響かせていたので

あれを突き破る声が聴けたら最高だったと思うのですが

無い物ねだりか。5つめの扉を開ける場面ではP席の後ろ

オルガン奏者の両側にトランペット4本、トロンボーン4本が

並んでオケ、パイプオルガンの大音響が響くと思わず背筋が

ゾクゾク。大音響なら良いと言うわけではないですが綺麗に揃った

サウンドに浸れるとそれだけでも幸せな気分。


自分の大好きな2曲のとても充実した演奏を聴けたこと!

とても幸せな一時でした。