ブリテン:戦争レクイエム 作品66
21時開演 祝祭大劇場
Parterre Rechts
Reihe 25 Sitz 46 EUR125
指揮:アントニオ・パッパーノ
Sop: アンナ・ネトレプコ
Ten: イアン・ポストリッジ
Bar: トマス・ハンプソン
ザルツブルグ祝祭少年合唱団
(Salzburger Festspiele und Theater Kinderchor
Wolfgang Groets, Chorus master)
サンタ・チェチーリア管弦楽団/合唱団
(Coro dell'Accademia Nazionale di Santa Cecilia
Ciro Visco, Chorus master
Orchestra dell'Accademia Nazionale di Santa Cecilia)
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昼間のVPOとは全く異なったイタリアのオケと合唱らしい
明るい響きの演奏でした。予習で聴き込んだ小澤とSKFの
NYライブのような深刻な響きとは違った明るく柔らかな響きで
始まった冒頭の「永遠の安息」からこちらの集中力も高まります。
続くポストリッジの気持ちのこもった歌、背の高い彼が激しく体を
動かして歌う姿を初めて見ましたが評判以上のテノールでした。
バリトンのハンプソンもすごい。男性歌手二人はオケの前で
パッパーノの左右で歌いました。
「怒りの日」~そのとき、この世を裁く」と言う場面でお目当ての
ネトレプコが女声合唱とともに歌いだします。彼女はオケと
合唱団の間の中央にキラキラ光るバンダナを頭につけて白いドレスで
君臨(笑)しています。初めて聴く彼女のメロウな歌声は圧倒的な
存在感が感じられました。せっかく彼女の歌が聴けるのに出番の
少ない曲だったのが残念。
曲の前半「怒りの日」最後の”アーメン”が天に消えていくような雰囲気。
思わず涙が出てきそう。「奉献文」、「聖なるかな」、「神の子羊」と続き
「われを解き放ち給え~さあ、もう眠ろうよ」では会場の一体感が
感じられるほどの集中力でとても気持ちの良い演奏会でした。
なお、室内オケは上手(指揮者の右側)、少年合唱は舞台の裏
と言う配置でした。子供たちの集中力を考えると舞台裏で姿を
見せないで歌わせるのはひとつの見識かと思いました。
これだけの演奏を聴かせてくれたパッパーノに感謝です。
前回の来日公演を聞き逃したのが残念でした。
パッパーノとハンプソンのお二人は今日(19日)のドンカルロにも
出演予定。皆さんタフです。
続きで演奏以外のことも書きます、、、、