こたの音楽三昧

ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」


指揮:ヤニック・ネゼ=セガン、
演出:ニコラス・ハイトナー

ロベルト・アラーニャ(ドン・カルロ)
サイモン・キーンリーサイド(ロドリーゴ)
マリーナ・ポプラフスカヤ(王妃エリザベッタ)
フェルッチョ・フルラネット(フィリッポ2世)
アンナ・スミルノヴァ(エボリ公女)
トマソ・マテリ(宗教裁判長、大審問官)


2010年12月11日 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場 
====================================================

昨晩WOWOWで放映されていたメトロポリタン・オペラの
「ドン・カルロ」をたまたま途中から見ました。
それも丁度フィリッポ2世が「ひとりさびしく眠ろう」と
歌う場面から !(^^)! 

フルラネットのフィリッポ2世はカラヤンのDVDで見て
以来 自分にはフルラネット=フィリッポ2世となっています。
フィリッポ2世と宗教裁判長との緊迫したやりとりの場面が
このオペラで一番好きなところ。カラヤンのDVDでフルラネットと
大男のサルミネンの宗教裁判長とのやり取りに衝撃を
受けましたが、今回のマテリは小柄な歌手。サルミネンのような
圧倒的な威圧感は無いですが感情を激しく表現した宗教裁判長は
やはり魅力的です。


アラーニャ、キーンサイドは映像で見ても違和感が無いので

安心して見ていられます。ポプラフスカヤは個性的なお顔が

苦手なのですが、真摯な演技と素晴らしい歌から彼女なりの

良さが感じられました。


セガンがヴェルディのオペラまで指揮をするとは全く
知らなかったです。とても良い流れのオペラを組み立てて
いたと思います。終演後の舞台挨拶で歌手たちに囲まれると
本当に小柄でした。セガンにこれだけ出来るのだから
広上淳一さんあたりもっと頑張って欲しいなあ等と
全く関係の無い事を思い浮かべていました (*_*;


メトロポリタン・オペラは演出が保守的だと思っていますが
今回の演出も音楽の邪魔にならない好きな演出でした。



こたの音楽三昧

放送を見終わった後、ガッティ、スカラ座の2008年収録の

録画を観ました。チェドリンスのエリザベッタが魅力的ですが
スチュアート・二ールのビア樽のような体型と素朴な演技が
気になってどうしても音楽に入り込めず、、、(*_*;
少なくても今回は見終わったばかりのメット・オペラの方が

魅力的に思えました。