ワーグナー生誕200年記念 ガラ・コンサート・イン・バイロイト
<曲 目>
1.楽劇「ワルキューレ」第1幕 (演奏会形式)
2.楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死
3.楽劇「神々のたそがれ」から
ジークフリートのラインの旅
ジークフリートの葬送行進曲
4.楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 前奏曲
(以上、ワーグナー)
<出 演>
ジークリンデ: エヴァ・マリア・ウェストブレーク (ソプラノ)
ジークムント: ヨハン・ボータ (テノール)
フンディング: ヨン・クワンチュル (バス)
<管弦楽>
バイロイト祝祭管弦楽団
<指 揮>
クリスティアン・ティーレマン
収録:2013年5月22日
バイロイト祝祭劇場(ドイツ)
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最近のBsプレミアムは魅力的な番組が多いので録画を
消化するのが大変 !(^^)!
今年の5月のバイロイト祝祭劇場のライブ録画。
ワルキューレ、トリスタン、たそがれ、、、どれも
クナッパーツブッシュ、ウィーンフィルの演奏で
慣れ親しんだ曲目ばかり。嬉しいです。
記憶にあるクナッパーツブッシュの演奏を思い出しながら
ディーレマンの演奏を楽しみました。
ワルキューレの1幕も場面が進むに従って演奏者の気持ちの
高まりがこちらにも伝わってくる名演。ジークムントが
「ヴェルゼ!ヴェルゼ!」と叫ぶ場面!ボータの声が
もっと出ても良かったと思いますがティーレマン節炸裂!
最高です(笑)
イゾルデ役のウェストブレークの「愛の死」が素晴らしく
思わず二度聴き。すっかりウェストブレークのファンに
なりました。彼女は昨年N響定期でも同じ配役を歌ったとか。
ティーレマンが小さく見える程の立派な容姿。
あれだけの声を出すにはそれなりの器も必要なのでしょう。
前奏曲でカラヤンが省略した最後のピッチカート2回も
ティーレマンはきちんと弾かせていました。
ジークフリートのラインへの旅ではクライマックスで
畳み掛けるようなテンポ。コーホー先生の解説を思い出し
ながらクナッパーツブッシュの遅いテンポとの違いを
楽しみながら聴きました。葬送行進曲はあまり深刻にならず。
最後のマイスタージンガー序曲も良かったです。
祝祭劇場ではステージに上がったオケの音は良くないと
聞きましたが、放送では不満の無い音でした。
オケ、特にホルンが怪しかった。ラインへの旅では
目立つようなミスもあり聴いているこちらにもスリリングな展開(笑)
コンマスはドレスデンのマティアス・ウォロング(Mathias Wollong)
だったのでやっぱりね。チェロのトップがウィーンフィルの
タマシュ・ヴァルガ、ワルキューレで見事なソロでした。