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今週はまっすぐ帰れない日が続いて音楽を聴くには気分が

乗りません。


最近1975年のベーム、ウィーンフィル来日ライブのCDが

何枚も発売された広告を見て取り出したのが昔購入した

LPの全集です。4枚組ですジュピター、未完成、ブラ1、

グレート、ベト7などが収められています。


購入したときに聴いたはずですが、あまり記憶に残っていません。

短めの曲と言う理由で「ジュピター」を聴きました。こちらの

思い入れが強すぎるのかウィーンフィルはうまいなあと思いながら

あまり楽しめずに聴き終わりました。選曲を間違えたかも、、、

演奏が終わった後の聴衆の拍手はものすごかったので

会場では良い演奏だったのでしょう。

NHKホールでの録音で少しお団子気味でしたが聴いているうちに

慣れてきました。


演奏よりも同梱の解説書が面白かったです。吉田秀和、柴田南雄、

小林忠男、大木正興など当時よく読んでいたレコ芸でもおなじみ

の錚々たる評論家が書いた新聞記事の切り抜きが転載されていました。

今、読むと吉田秀和が一頭地を抜いていることを改めて認識しました。

「肖像画を描くようにすばらしい”音の誘導”」等という表現は

彼にしかできません。


今夜は演奏を聴くよりも解説書を一生懸命読んでしまったひとときでした。