1.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
2.グルック:精霊の踊り
3.モーツァルト:フルート協奏曲 ニ長調 K.314
クロード・モントゥー(Fl)
ロンドン交響楽団
録音:1963年
4.ハイドン:交響曲 第101番 ニ長調 『時計』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1959年
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モントゥーは最晩年に来日したことを覚えているせいか
何となく親しみを覚える指揮者です。
今回、聴いたのは1959年から1964年の間にステレオ
録音された7枚組セットの1枚目。
久しぶりに心地よい響きのバッハ:管弦楽組曲2番を聴いた
ような気持ちになりました。堂々としていながら重苦しく
ならないバッハ。刺激がないと言う言い方もあるかも知れませんが
昔の人間にはコレがまた素晴らしく感じられます。グルックと
モーツァルトはご子息のクロードとの協演。クロードのフルートに
強烈な個性は感じられませんが聴きやすかったです。
最後はウィーンフィルとの「時計」でした。これ、弾むような
リズムとウィーンフィルの音色がとても良く出ている演奏だと
思いました。レコードで発売された頃、モントゥーとウィーンフィルが
あっていないと言う批評を読みましたが、そんなことは無いです。
ウィーンフィルとモントゥーがお互いに協力して50年後の
今でも新鮮に聞こえる「時計」を残してくれたと感じられます。
批評家の批評を鵜呑みにしてはいけないという良い例でした。