いよいよ二日目です。最終日です ← 短か!
写真も沢山撮ったのですが、ホテルのインターネットが
遅くてアップするのに膨大な時間がかかるので
帰国してからアップする予定です。
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王宮礼拝堂朝ミサ(ウィーン少年合唱団)
9:15からのミサだったので9時前に到着しましたが
すでに沢山の人が着席していました。当日売りの列にも
沢山の人がいました。
ハイドンの神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィスと言う日本語名の
ミサ曲ですが、本来の日曜の朝ミサの間に演奏されるので
せっかく来たのだからと言う不謹慎な聴き方でした。
祭壇に向かって座るので協会後方の階上から歌声が聞こえて
くるので少年合唱団の姿は見えません。それでも最近は列席者の
希望が多いのかミサの終了後 祭壇に合唱団が登場して一曲
歌ってくれます。指揮者が東洋系の女性だったのは以外でした。
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ミサの終了後、残っていると合唱団の少年たちが出てくるらしい
ですが、それを待つことなくこちらは早足で楽友協会に移動
しました(徒歩で20分くらい)
昨日、ゲネプロを見たネルソンス・ウィーンフィルです。
11:00開演
アンドリス・ネルソンス、ウィーン・フィル
ワーグナー:「リエンツィ」序曲
「さまよえるオランダ人」序曲
「ローエングリン」第1幕前奏曲
「ローエングリン」第3幕前奏曲
チャイコフスキー:交響曲第6番 「悲愴」
1St.Vnを真向かいに見下ろすBalcon Loge3扉2-1。チケットの
入手は楽友協会会員の方にお世話になりましたが、さすがに
ホールを良くご存知です。席から立ち上がってもホルンとか
ヴィオラとか上手側が見えませんがオケの音がダイレクトに
伝わってきます。昨日のゲネプロの席と対角線の位置です。
昨日は豊かなホールトーンのウィーン・フィルで今日はダイレクトな
響きのウィーン・フィルが聴けるなんて恵まれすぎです。
今日はこんなすばらしい席が”視界制限あり”との事で
46ユーロ! 昨日のゲネプロの48ユーロより安いなんて
すごいです。
演奏は「リエンツィ」序曲と「ローエングリン」第1幕前奏曲が
すばらしかったです。「リエンツィ」はあれだけ練習したのですから
気合が入っていました。最後の行進曲の部分などネルソンスに
関係なくオケがすっ飛ばしていました。行進曲で金管群が咆哮しても
しっかりヴァイオリンの内声のメロディが聞こえてくるなんて最高でした。
「ローエングリン」第1幕前奏曲はシュトイデを中心とする
弦楽器のアンサンブルのすばらしさと重厚な管楽器の溶け合った
演奏に思わず目頭が熱くなりました。
「オランダ人」は昨日の方が乗っているなあと思っていたら
近くで「エリーゼのために」が鳴り出しました。携帯です!!
2フレーズも聴かされてしまって、気分の切り替えができず(怒)
第3幕前奏曲は派手に盛り上げましたが中味が、、、、、
後半の「悲愴」はすばらしい演奏だったと思います。細かいミスも
ありましたが、オケの演奏としてさすがウィーン・フィルといえると
思います。でも感動には繋がりません。やはり指揮者のオーラが
無いのでこれくらい出来て当たり前というレベルだったのではと
思います。何となくシュトイデも不満そうなそぶりを感じました。
プレートルとネルソンスとの違いがはっきりしたと言っては
プレートルに失礼ですね。ネルソンスとかハーディングとか
こう言う若手が増えてきたのも困ったものです。
それでも観客はブラボーを叫んでいましたから観客も観客です。
今日のクラリネットはなんとオッテンザマー父でした。休憩中も
ファゴットと1楽章を細かく打ち合わせたりお元気でした。
フルートのアウターさん、オーボエのガブリエリさんなど、、、
「オランダ人」で気が散ったときに気づいたのですがティンパニの
ミッターマイヤーが指揮者をほとんど見ていない様子。
あまり指揮者を見ずにオケのアンサンブルを聴きながら叩いて
いました。彼をずーと見ていると「悲愴」でも同じ。これでもか
これでもかと言うくらいぶったたきます。指揮に関係なくわが道を
行くなんて感じてしまいました。それでも演奏を壊さないギリギリの
ところを狙ってチャレンジしていたように見え興味深かったです。
シュトイデもあまり指揮者を見ていなかったです。
でもオケをしっかりコントロールしていました。シュトイデと
ミッターマイヤーで全体を統率していたように感じられて
なりませんでした。次に聴くことがあればオーラが期待できる
指揮者のときにしたいです。
いよいよ、今夜は最後の演奏会です。オーラが充満している(?)
アバドに期待です。