こたの音楽三昧

ブルックナー
交響曲第9番ニ短調


指揮:ウォルフガング・サヴァリッシュ
   バイエルン国立管弦楽団


録音:1984.12.23-24 ミュンヘン大学
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一定の期間をおいて同じ演奏を聴くとその都度
演奏に対する印象が異なる事に気づかされて
自分自身でも驚く事がしばしばあります。
今回はこの演奏がそうでした。


第1楽章の冒頭から早めのテンポの上に控えめな
アチェルランドをかけたり意外に淡白な演奏が
進められることに「アレッ!」と言う気持ちになり
ました。以前はもっとゆったりと聞こえたのに、、、


以前はどんなに"フォルテ"が重なる場面でも
決して音が硬くなる事の無いオケの響きに
すっかり魅了されて、それ以外の事が
気にならなかったのかもしれません。

ヴァントやチェリさん等の演奏と比べると
「もっとタメを作ってよ」と言いたくなりました。

2楽章、3楽章も同じような傾向でした。

管楽器のソロも上手いしオケの分厚い響きには
今回も魅了されたのですが、如何にもサヴァリッシュ
らしい気まじめな演奏だなあと言うのが今回感じた
事です。


この演奏を聴いていて、ラトル、ベルリン・フィルは
さすがと思いましたが、いい加減な事を言う前に
もう一度ラトルを聴いてみないと、、、、(+_+)


サヴァリッシュはウィーンフィルとのライブ録音が
あるのを思い出しました。我が家にも未聴のまま
あるはず(大恥)