今更、コメントの必要のないヴァント ベルリン・フィルによる
ブルックナーの8番です。改めて感動しました。
今回、特に感銘を受けたのは3楽章です。何一つ力みのなく
1St Vnが第一主題を奏で始め 自然にチェロによる第二主題へ。
この部分のチェロは本当に凄いです。一切余計な力が
感じられません。ごく自然に、、、自然に。こういう演奏を聴くと
ベルリン・フィルの底力を改めて感じてしまいます。
3楽章が終わって4楽章の冒頭部分、何故3楽章が
ああ言う演奏で無ければならなかったのかと言う必然性を
感じさせてくれる4楽章の始まりでした。
ヴァントのブルックナーはとても素晴らしいと言う月並みの
表現しかできませんが素晴らしい (^<^)
最近、シューリヒトの8番を聴きましたが、こちらは
以前と印象がなかり違っています。定評のある名盤で
昔の愛聴盤でしたが ヴァントの演奏の流れの方が
今の自分にはピッタリしていました。
マーラーの交響曲はワルター、クレンペラー等
昔の演奏も違和感無く聴く事が出来ますが、
ブルックナーの場合は、フルトヴェングラー、
クナッパーツプッシュ、シューリヒトの演奏に
演奏様式の古さを感じてしまいます。