1.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30
2. アンコール 瀏陽河(中国民謡)
スクリャービン:
3. 練習曲嬰ハ短調op.2-1
4. 練習曲嬰ヘ短調op8-2
5. 練習曲ロ短調op.8-3
6. 練習曲変イ長調op.8-8
7. 練習曲変ニ長調op.8-10
8. 練習曲変ロ短調op.8-11
9. 練習曲嬰ニ短調「悲愴」op.8-12
10. 練習曲嬰ヘ長調op.42-4
11. 練習曲嬰ヘ長調op.42-3
12. 練習曲ト長調op.65-3
ラン・ラン
テミルカーノフ、サンクト・ペテルブルク・フィル
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チャイコフスキーを聴いたばかりですが、今度はラフマニノフ。
2番では無く3番。協奏曲はブロムスのライブ録音のせいか
ピアノが前面に出すぎてオケとのバランスがSACDでも良くないです。
特に冒頭の部分は気になりました。ランランのピアノはクリアーに
録れているので彼のピアノの魅力を満喫できます。チャイコフスキー
でも感じたのですが、この曲でもランラン固有のピアノの響きが
感じられます。ラフマニノフの曲を通して自分の感じている事を
抜群のテクニックで表現する、そんな感じでしょうか。
この弾き方が好きになれるかどうかでランランを好きになるかどうかが
分かれるように思えます。
以前、聴いた時は3番のイメージよりもランラン自身のイメージが
強く感じられたので?マークでしたが、改めて聴くとこれはこれで
魅力的でした。
1楽章は大カデンツァを弾いているのが大きな魅力です。
大カデンツァはラザール・ベルマンの爆演が一番好きですが
それとは違ったもっと軽い、重量を感じさせない爆演です。
演奏終了後、観客の盛り上がりが凄いです。
協奏曲の後に収録されているスクリャービンの練習曲、
スクリャービンと言う名前で敬遠していましたが
どれも親しみやすくてランランの魅力が満喫できました。