ネットを徘徊していて興味がわいた本のひとつ。
青柳いずみこ女史著の「ピアニストが見たピアニスト」。
幸い図書館にあったので借りて読みました。
リヒテル、ベネディッティ=ミケランジェリ、アルゲリッチ、
サンソン・フランソワ、バルビゼ、ハイドシェックの6人に
ついての記述です。裏話などが載せてある気楽に読める本と
思って読み始めましたが、かなり硬い内容の本でした((+_+))
やはり著者の師であったバルビゼに関する章が一番
生き生きしていましたが、CDを含めてあまり聴いた事の無い
演奏について文章を読んでもピンとこないし面白くないなあと
感じたのが正直な気持ちです。
そう言えばひとつ前に読んだ「巨匠(マエストロ)神話―だれが
カラヤンを帝王にしたのか 」(ノーマン・レブレヒト著)でも
同じような経験をしています。
バレンボイムやチョンミョンフンのバスティーユ・オペラとの
トラブル、カラヤンを軸に世界の音楽界を支配した
と言われるCAMI(米国のマネージメント会社)の影の動き等
裏話の章は非常に興味深く読みましたが、演奏会に関する
記述はピンとこないものが多かったです。
1991年が初版なのでカルロス・クライバーも活躍中、
小澤征爾がボストン響、ラトルは駆け出しなどの時代でしたが
既に”指揮者の消耗品化”と言う指摘がされていたのですね。