こたの音楽三昧


・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 op.23

 

 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
 東京芸術大学別府アルゲリッチ音楽祭特別オーケストラ

 (コンサートマスター:清水高師)
 アントニオ・パッパーノ(指揮)

 2001年4月22日
 大分県別府市、ビーコンプラザ、フィルハーモニアホール


・バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 Sz.119


 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
 桐朋学園オーケストラ
 ユーリ・バシュメット

 2007年4月14日
 大分県大分市、iichiko総合文化センター、グランシアタ

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バルトークは以前NHK-Bsの放映を録画しましたが、

チャイコンはYouTubeでしか見たことがありません。

アルゲリッチも満足した演奏との事で最近BRで発売された

のを即刻入手しました。それでも聴いたのは今回が初めて。

ピアノをクローズアップして録った録音のせいかバランスが

気になります。オケの音が薄いのは学生オケだから仕方が

無いのでしょうか。

ピアノははじけまくっています。解説書を読むとぎっくり腰で

ぶっつけ本番だったと言うことですが、そのような素振りは

全く感じさせない勢いのある演奏でした。オケを眺め回しながら

演奏を楽しんでいる風情が感じられます。こういう風景は

映像が付いていて初めて判るありがたさだと思います。

1楽章が終わったところで指揮者のパッパーノに向かって

何か楽しげに話しかけているアルゲリッチも見られます。


バルトークは6年後の2007年の演奏です。アルゲリッチの

バルトークの協奏曲はあまり記録がないのではないでしょうか。

こちらは桐朋のオケですが、この方が上手いような気がします。

ピアノは相変わらずのうまさ ← 改めて言う必要が無いですね。

2楽章の木管のソロをジッと見つめているアルゲリッチ。

何を考えているのでしょう。見つめられている学生さん達も

大変なプレッシャーだったと思いますが きちんと吹けていました。

学生だからと言うような妥協無しの演奏は素晴らしかったです。