こたの音楽三昧


1. 歌劇《リエンツィ》-序曲
2. 歌劇《さまよえるオランダ人》-序曲
3. 歌劇《タンホイザー》-序曲
4. 歌劇《タンホイザー》-バッカナール
5. 楽劇《トリスタンとイゾルデ》-第1幕への前奏曲
6. 舞台神聖祭典劇《パルシファル》-第1幕への前奏曲

ショルティ。ウィーンフィル
録音: 1961年、1965年、1972年 ゾフィエンザール

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今年はショルティの生誕100周年だそうです。
”ショルティッシモ”とか言う大きなBoxの企画もあるとか。


ショルティは若いころのウィーン・フィルと組んだ録音が
好きです。「指環」はもちろん、ベートーヴェンの3,5,7番等。
あまり世間で注目されていないのがマニアックなような気分に
なったりして(笑)


高校生の頃、ラジオで流れてきたタンホイザー序曲に魅せられて
初めて買ったワーグナーの序曲集がショルティ、ウィーンフィルの
リエンツィ、オランダ人、タンホイザーが入った一枚でした。
最初のリエンツィからすっかりその魅力に取りつかれてしまい
何度も何度も繰り返し聴いた事を思い出します。


CDになってから全曲盤よりトリスタンとイゾルデとパルシファルの
1幕への前奏曲が抜粋されて追加されていました。

リエンツィ、オランダ人、タンホイザーは今聴いても最高の
演奏だと思います。1962年に「ジークフリート」を録音する前に
録音されたのだと思いますがウィーンフィルの魅力満点です。
どこまでがショルティでどこからがウィーンフィルか判らない
くらい一体化しているように思えます。当時、両者の中が悪かった
らしいですが、演奏を聴いている限り不仲だったとは思えません。
もしかするとお互いの競争意識が良い方に影響したのかなんて
勝手に思い込んでいます(^.^)

早めのすっきりしたテンポで進むのですがウィーンフィルの
ブラス群の炸裂は強烈。タンホイザー序曲の最終部分のトロンボーンの
強奏とそれを大きく上回るウィンナホルンの爆演など聴いているだけで
興奮してしまいます。

タンホイザー序曲に続く「バッカナーレ」も名演。この演奏には
合唱が入っています。当たり前だと思っていましたが合唱が
入っている演奏は少ないと言う事を後から知りました。

これら4曲に関しては今でもこのCDが標準として頭の中に
こびりついています。


同じ組み合わせで期待したこちらの演奏はイマイチでした、

「指環」は歌が入っていないとダメなのでしょうか?


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