こたの音楽三昧

モーツアルト:交響曲第28番 ハ長調 K200

マーラー:  交響曲第5番 嬰ハ短調


サントリーホール 2階5列26番 (S席、 \11,000)


期待半分、心配半分で出かけたが結論から言うととても良い

演奏会でした。プログラムを見ると今夜が最後の演奏会だったが

そのせいもあるかも知れない。


モーツアルトの28番は始まりからすっと音楽に身を浸すことが

でき大変に気持ちの良い演奏だった。上岡さんの指揮姿がDVD等で

見たC.クライバーそっくりだったのには驚ろかされたが出てくる

モーツアルトは真っ当な音楽。特に弦楽器が上手いのと

内声部を大切にしているのが良かった理由と思った。

休憩後のマーラーの5番もとても良かった。もともと起伏の激しい

曲だがメリハリを付けた演奏でとても気に入った。1楽章から

そのまま2楽章に入ったので聞き手の意識がとぎれない。

4楽章のアダージェットは聴いているこちらが息苦しくなるほど

弱音を追求。その割にはしつこくない演奏。観客も息を殺して

劇場中が一体感を持ったように思えた。続いて5楽章を熱狂的に終了。

盛大な拍手やブラボーが飛び交ったが今夜はアンコール無し。

変なアンコールをやられたら気分がぶちこわしと思っていたが

やらなかったので正解。ホルンのトップは小柄な女性だが盛大な

拍手をトランペットのトップと共に受けていたが、これは当然。


元々、指揮者の上岡さんについて評価が大きく分かれており

自分で聴いてみたく、怖いもの見たさ気持ちもあってS席を

調達したが今夜の演奏は良かった。次の機会も聴いてみたい。

(ミスターSの演奏会を数千円けちって見たりやる事が支離滅裂と

いささか自己嫌悪状態)。C.クライバーそっくりの指揮姿や

飛び跳ねたり、大きな身振りでオケの入りを指示したり

動き回るが必死になって自分の欲しい音や音楽を引き出そうと

していると好意的に考えたい。


尚、ヴッパータールと言う地名を全く知らずWikipediaを読んだが

ドイツの地方都市と言う事しか判らない。工業都市で現存する

世界最古のモノレールがあるとか、でも普通の街なのだろうと

勝手に想像。ヴァントやH.シュタインの生まれたところと聞くと

少し親しみがわいてくる。それからクナも・・・・