21日深夜に実況中継されたバイロイトの「ワルキューレ」 。
待ち遠しかったので20日と勘違いして残っていた夏休み枠で
会社をやすんだり自分としてはかなり焦っていた (笑)
1幕だけは見てから眠ろうと思っていたが、予想通り(?)1幕の
途中で爆睡してしまった。眠る前に覚えているのは出だしの
演奏が思ったより音が柔らかかった事、演出にそれほど違和感が
無かった事、ヨハン・ボータのジークムントが以外に良かった事。
昨日、日曜日に2幕まで観る事が出来た。ボータと言うとスカラ座の
オペラ公演などでイタリアものの専門家だと思っていたのでびっくり。
声も柔らかくて良かった。あのワンパターンの笑顔だけ無ければ
最高。彼には深刻な顔の方が男前。笑顔はにやけた感じになり
好きになれない。ハラー女史のジークリンデは美人だけど太めだなあ
と思っていたらリンダ・ワトソンのワルキューレはもっと大きかった。
あれくらいの身体つきで無いとワーグナーは歌えないのだと改めて
実感。藤村女史のフリッカ!頑張れと言う気持で観ていたが
声量が苦しい?? ドーメンのヴォータンは2幕の最後にフンディング
を倒す場面の”Geh"が全然迫力無く拍子抜け。
いろいろ感じたけれど全体の演奏は素晴らしく、すっかり酔って
しまった。この印象を大切にしたくて無理に3幕を観ないで
後日に残したほど。字幕は口語体でかなり判りやすくなっていて
良かった。音楽の友社の対訳本片手に観ていたがテレビの字幕の
方が理解しやすかった。
途中、1時間の休憩が二回と言うのは深夜の実況として厳しい。
幕間の休憩中にバイロイトがらみの情報があったのがバイロイトを
訪れた事が無い自分にとってはありがたかった。