他の方に教えていただいて購入したままになっていた
ティーレマンの英雄の生涯を聴いた。これを聴く気になった
のには訳がある。
今夜はまずエソテリックの「神々の黄昏」第3幕(CD4)を
聴いた。音が生々しく大歌手達の素晴らしい演奏を楽しんだ。
言葉も良く聞き取れて気持ちが良かった。ところが演奏が
進むにつれて何か物足りない気がしてきた。いきなり最終場面
を聴いたので音楽にとけ込みにくいためかもしれないが
しばらく前に聴いたティーレマン、バイロイトの演奏が妙に
懐かしく感じた。
今夜はワルキューレの実況もあるのでワーグナーはしんどい。
と言うことで「英雄の生涯」を取り出して聴いた。音出しをして
驚いたのは「影のない女」から始まったこと。交響的ファンタジーと
書いてあるがこれもなかなか良い。「英雄の生涯」が先に入って
いたら多分聴かなかったと思う曲だがR.シュトラウスの世界に
すっかりはまり込む。続いて「英雄の生涯」!これ、今まで聴いた
CDで一番好きな演奏家も知れない。ホーネックさんのソロが
素晴らしいし、ウィーンフィル最高!と言うことを感じているうちに
あっという間に演奏終了。かなり疲れたが頭の中はR.シュトラウスが
渦巻いている。昨年、サントリーホールでメータ指揮の同じ曲を
聴いたことを思いだした。あのときの方が全体にざらついた感じが
あったような気がするが席のせいかもしれない。やはりウィーン
フィルは一番好きなオケだと改めて思った。それからティーレマンも。