【 反抗期の甘えについて、考える 】 | 岡山市中区『心と繋がるセラピー』子育て相談、インナーチャイルド療法 / フリースクール『みんなの家』

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『みんなの家』が子どもさんにとって、家でもない学校でない第三の居場所として。
自分らしくいられる安心できる小さな社会として。
親御さんにとって、子どもさんとの関係の潤滑油として。
子育ての悩みを共有できる場所として。
そのような思いで立ち上げました。


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【 心と繋がるお話し 子育て 】

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《 反抗期の甘えについて、考える 》

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乳幼児の甘えは、
抱っこを求めたり、触れ合いやスキンシップ。

この甘えは、だんだんと成長と共に、変化する。

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第二次成長期では。

「自分でできること」を
「やってほしい」と言ってきたり、

「自分でやるべき」ものを
「やってやー」と自分でやろうとしなかったり、

何か欲しい物がある時、
「これ買って~」「お金ちょーだい」と、
言ってくる。

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親からすると、いい加減で、自分勝手で、
とてもわがままで、怠けているように感じる。

そして、
こちらが怒ったり、指摘したりすると、
猛反発してくる。

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先日、
中1の長男が「筆箱が汚れたから洗って!」
と、言ってきた。
私は、自分の筆箱だし、自分で洗うように伝えた。

すると、
「何で洗ってくれんのん!」
「親なんじゃから、そのくらいして、当然じゃろ!」
と怒りだした。

私も怒りが汲み上げて来たが、
ちょっと深呼吸をして、考えてみた。

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この息子の行動は、
【甘えたい気持ちの表れ】
ではないのだろうか?

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「息子は、甘えたかったのかー」

そう考えながら、
中1の頃の自分を想像すると、
なんだか息子の気持ちが分かる気がした。

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私は、

自分のことは、自分でやらなければならない
■自分でやるべき事は、しんどくても人に頼ってはいけない
■甘えることは許されない
■出来ることをやらないのは、怠け者
■怠けることは、いけないことダメなこと

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私には、こういう考えがあって、
普段、無意識に行動してるから

息子の訴えを聞くと、

「甘えるな!母さんは頑張ってやってるんだ!」

と突っぱねたい気持ちになったんだと、
思いました。

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反抗期に、わがままで、自分勝手で、
理不尽に感じる訴えばかりしてきたとしたら。

それは、きっと小さい頃に、

親の手を煩わせないように、
駄々をこねたりせず、自分の気持ちを我慢してきたから。
●大人の都合に合わせて『良い子』でいたから。
●親の期待に応えて、頑張ってきたから。

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そういう視点で考えると、

これらのわがままとも思える訴えは、
子供からすると、

今まで口にせず、我慢してきたからこそ、

表現される必要な訴えであり、
必要な甘えではないだろうか?

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きっと、
子どもの訴えてくる事を突き放したりせずに、

一つ一つ受け止めていたら、

心が満たされていく。

そうすると、
それらの訴えや過剰な反抗も減ってくると思う。

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ここで、気を付けないといけないのは。

ただ買い与えるだけじゃなく、

ちゃんと目を見て、話を聞き、

『何故それが必要なのか?』
『何故欲しいのか?』

という、
『子どもの気持ちを理解、共感すること』が重要。

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私たちも、やろうと思えばできることでも、
手伝ってほしい時、誰かにやってほしい時って、
ありますよね。

そんな時に、
「ちゃんとやりなさい!」と、頭ごなしに言われたり、
「頼らないで!」「甘えないで!」「怠け者!」

そう言われたとしたら、とても気持ちになりませんか?