お母さんの心の奥の悲しみを、子供はすべて感じ取っている② | 岡山市中区『心と繋がるセラピー』子育て相談、インナーチャイルド療法 / フリースクール『みんなの家』

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『みんなの家』が子どもさんにとって、家でもない学校でない第三の居場所として。
自分らしくいられる安心できる小さな社会として。
親御さんにとって、子どもさんとの関係の潤滑油として。
子育ての悩みを共有できる場所として。
そのような思いで立ち上げました。


~前回からの続き~



自分の淋しさや悲しみ、孤独感に気付かないまま母親になった私は、我が子を授かった時に、

「初めて心も体も繋がってる存在ができた」
って、実感した。

「この子を命をかけてでも守る」って
心底思った。

「この子を誰にも渡さない」って
思った。

「この子は私のもの」って
思った。

「私は、もう一人じゃない」って
初めて感じたって思う。


ずっと抱えてきた自分の孤独感に
気が付いてなかったから、
はっきり言葉として、「もう一人じゃない」
って認識してたわけじゃないけど、
無意識の中で、

我が子
私の孤独感を埋めてくれる
存在

だと思ってた。

「この子がいたら、私は独りぼっちじゃない」って。


だから私は、息子の成長過程において、
必要な見守りが出来ていなくて
自分が淋しいばっかりに
息子を取り込んでいた。


親が感じてる以上に、
子供は親を見てる。
子供は親の心を感じ取っている




私自身が気付いていない
「私の淋しさや悲しみ、孤独感」を息子は、
全て分かっていて、

私のそばにいて、私が淋しくないように、
傷付かないように「お母さん、僕がいるよ」
って、ずっと守ろう守ろうとしてた

って、初めて気がついた。




今、小学4年生。

すごく触れ合いを求める息子。
小学校という社会で、色々頑張ってる分、
「家にいたら、甘えたいんだな~」
としか思っていなかった。

でも、よく息子を見てみると、
私が母親にしてもらえなかった触れ合いを
求めてるのを知ってるかの様だ。


淋しさを抱えた私が、触れ合いを喜ぶと

息子は「息子自身が触れ合いを求める」感覚
ではなくて、
「お母さんが喜ぶから、触れあう」感覚
生きるようになっている。


息子が
「ボクが甘えたいから、甘えてる」
っていうよりも、
「息子が甘えることで、私が孤独を感じないように淋しくないようにしてくれてる」
ってことだったんだ。

私の中の淋しさに
気付いているから
私を癒すために
甘えてくれていた





家にいるとき、「○○どうしたらいい?」と
私に行動の許可を求める息子。

今まで、
私が「~しなさい!」「~はダメ!」
って、ずっと植え付けてきたから、
怒られたくないから、許可を求める。
母親にコントロールされていて
母親からの否定を恐れてる
感じがする。




息子が担った役割。

自分を押し殺して
お母さんを助ける



息子はきっと、母親である私から、

私に否定されることを恐れていて、

私を助けることで、自分の価値を感じて、

私の淋しさを埋めることで、愛されてる

って感じてるんだろう。



悲しいかな、負の連鎖。



このことを気付いたとき、頭をハンマーで
ガーーーーンって殴られたような衝撃だった。


この衝撃を受け入れれない感じで、
どう息子と接したら良いか分からんくらい
モヤモヤしてた時のこと。

息子が
「昨日夢で、母さんが  もう知らん‼って怒って、テレビを見だした」
って私に話してくれた。

これって、

「受け入れてもらえない恐怖」
「見てもらえない悲しさ」
「自分の存在の否定」

の表れなのかなって感じた。



今のまま息子が大人になると、
私のように悲しみを抱えた人に惹かれ、
助けることで愛を感じるようになる。

繰り返していく。






子供の生まれ持った資質、家庭の中で担った役割などは、個人によって異なる。
同じような境遇でも、みんながみんな、誰かを助ける役目をするわけじゃない。

でも、

育った家庭で知らず知らずのうちに
身につけた生き方は、
その人の心に染み付いてきて、
大人になってからも色んな場面で繰り返す

助ける人、戦う人、逃げる人、存在を消す人、笑われる存在になる人、問題を起こす   など。





私は、
自分の心の中にまだ残ってる悲しみを
自分自身で受け入れて、手放して生きていきたい。

そうすることで、息子も自分の人生を
自分の感覚で生きることができると思う。





もしも今、読んでくださって、
同じような境遇と感じられたり、どこか心が痛んだりする方がおられるかもしれません。

子供を傷付けたとか思われてるかもしれません。

でも

自分の人生は、自分が選んでる

と思うのです。


私の人生も、母親との関係も、私が何を選択して、どんなトラウマを負うのかもすべて、
私自身が選んでいる
と感じてます。


だから
子供の人生は
子供が選んでる


親の人生も、子供の人生も、
背負わないでいい。

誰かを恨んだり、憎んだり、
自分を責めるのは、とても苦しいこと。




だから

今できることをしよう


私は、そう思ってます。