なみぃです。
舞台『キネマの天地』、６回公演すべて終了しました。
ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
昭和初期の東京、映画界が舞台の脚本。
このお芝居は去年別の役でやっていて
今回は新たに超大御所の役に挑ませていただきました。
前回はセリフが入ってからはひたすら楽しかった覚えがあるけど今回は役が掴めずに苦戦。
でも、代役に入ってくれた仲間のおかげで、なるほどと思うところがあってだいぶ助けられました。
キネマの天地は、男女７人が出演するのだけど基本ずっと出ずっぱり。
セリフが多い、長い、難しい、一言一句間違わないことを求められる…ということで
挑戦する役者はかなりスキルアップします。
今回も突然演技開眼したメンバーがいて
それを見て焦ったのか
そこから3日間、夢の中でも自分のお芝居のことを考えている時間を過ごしました。
迎えた本番では
楽しさと
そして課題が浮き彫りになり、６公演の途中でセリフを言うことが怖くなるという初めての経験。
この作品をしっかり届けたいという思いもあるし、
引っ張っていかないといけないのに仲間に迷惑をかけていると
陥る自己嫌悪。
そして
迎えた最終日に色々と気付くことがあり
エネルギーを思い切り放てたと思うし
最後は感謝と共に大御所立花かず子の役とお別れすることが出来ました。
何かを学び、磨いていくことは
ちょっと進んだら壁、ちょっと進んだら壁、の連続。
成長している証なのだろうし、いつまでも同じステージにいるわけではないからなんだけど
その渦中にいる時はやっぱり苦しいし葛藤もある。
でも全部ひっくるめて
楽しむことしかないんだろうなと思う。
楽しむことがきっと一番の近道なんだと思う。
舞台が終わってから、
ふわっと納得出来ました。
そうだよなあ。
私、35からこれやってるんだもんなあ。
一筋縄じゃいかない、すでに同じ歳でみんな20年くらいやってきている。若い子もどんどん成長していく。
今の苦しむ経験があってこそ、「私もそうだよ、私もそうだったよ。」って誰かの人生に火を灯すことが出来るんだもんなあ。
と。
脚本の中にも出てくる
演じられることのありがたさ、喜び、
お芝居に出られること、役が付くこと、その役に名前があること、
共にお芝居の舞台に立ってくれる仲間がいるからこそ出来るということ、
裏方を引き受けてくれるメンバーがいて成り立っていること、
見てくださる方がいること。
『初心』を教えてくれるこのお芝居、きっと何年たっても思い出すたびにここに帰ってくるのだと思います。
舞台キネマの天地、沢山の応援ありがとうございました！
なみぃのお芝居観に行きたいと思ってもらえるよう
これからも素敵な作品をお届け出来るよう
またひとつひとつ楽しみながら前に進んでいきます。
ありがとうございました！
なみぃ
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