昨日もお話ししたように、何とかお金に対するイメージをよくして、健全に執着できるようにならないものか?いろんな人がその為の方法を考え出している訳ですが、最近読んだ浜口隆則という人は『心の翼の見つけ方』という本でお金の本質にまでさかのぼって解きほぐし、お金に対する悪いイメージを捨て去るように言っています。
文明が生まれる以前、人は他者に価値を提供することで、提供したものと等価の価値を受け取っていた。たとえば米を作るのが得意な人は米を提供し、魚を捕るのが得意な人は魚を提供し、提供したものと等価な自分が必要なものと交換していた。だけど交換するものが増えると交換のレートなどが複雑になってきた。そこで提供した価値を表すものとしてお金が誕生した。お金が生まれたことで提供したものと欲しいものとの交換が容易になっていった。
成り立ちを離れて考えると、「お金は力だ」とか「お金があれば何でも出来る」とか考えてしまいがちだけど、ただ単に社会に提供した価値の尺度でしかない訳です。ですから人の財産=貯金額と単純に考えるなら、
社会に提供した価値-社会に提供してもらった価値=貯金額
と言える訳ですね。
つまり、財産をたくさん持っている人というのは、社会に対し提供してもらった分より多くの価値を提供している人だと言えるのです。そう考えると、お金持ちも悪いものじゃないと思えてくるのではないでしょうか?それにお金を稼ぐと言うことも、社会に価値を提供してくると思えば、悪いことでも無いと思えてきませんか?
自分は確かに社会に価値を提供しているんだと考えて、誇りを持ってより多くのお金を得る努力をしていこうと思って頂けたら、FPの僕にとってはうれしい限りです。