昔よく聴いてたJ-POPに「車のある男がタイプなの」と言う歌詞があった。
「まめにいろんなところに連れてってくれる男は確かにかっこよく見えるかもしれないけど、それを基準にしてたら選択肢が狭くなりすぎるんじゃないか?」とかその曲を聴くたび思ったものだったけど、今はそれとは別のことを考えるようになった。
「車という資産だけを見ていていいのか?その男のキャッシュフローとかは気にしないの?」と。
実際のところ、車というのは結構お金がかかる。駐車場代・ガソリン代・自動車保険の保険料・税金・車検費用・・・。そして自動車ローンを組んで買っていれば毎月およびボーナス時の支払だってある。『会計センス《損得》検定(天野隆著・日本実業出版社刊)』では車に関わる年間費用を約70万円と試算していて、それだと週3回、1回3000円程度支払ってタクシーを利用する(3000円×3回×50週=45万円)方が、25万円も安上がりだとさえ言っている。
年間約70万円だと毎月では6万円弱か。毎月それだけのお金が飛んでいくのはかなり痛い話だよね。だとしたら金回りは相当に悪くなるのでは?
それに車が下駄代わりと言うくらいの場所に住んでいるならいざ知らず、公共交通機関が縦横に走っている都市部に住んでいるとしたら、車の必要性なんて実はかなり低いのでは。
それに住宅ローンを組む場合でも、その他に借金があれば、借りられる金額は少なくなるので、予想よりも安い家しか買えなくなるかもしれない。
いろいろ考えると、車があるって言うことが必ずしもかっこいいことだとも言い切れないような気もする。
それでも車が好きな人って言うのは本当に好きだし、車を持つこともライフスタイルのひとつだと言われれば、口を差し挟む余地もないんだけどね。
だけど昨今はガソリン代も値上がりしているし、車を持っていることに本当にそれほどまでにこだわるべきなのか、一度よく検討してみるべきなのでは?とFPの僕は思ったりもするのでした。