昔よく聴いてたJ-POPに「車のある男がタイプなの」と言う歌詞があった。

「まめにいろんなところに連れてってくれる男は確かにかっこよく見えるかもしれないけど、それを基準にしてたら選択肢が狭くなりすぎるんじゃないか?」とかその曲を聴くたび思ったものだったけど、今はそれとは別のことを考えるようになった。

「車という資産だけを見ていていいのか?その男のキャッシュフローとかは気にしないの?」と。


実際のところ、車というのは結構お金がかかる。駐車場代・ガソリン代・自動車保険の保険料・税金・車検費用・・・。そして自動車ローンを組んで買っていれば毎月およびボーナス時の支払だってある。『会計センス《損得》検定(天野隆著・日本実業出版社刊)』では車に関わる年間費用を約70万円と試算していて、それだと週3回、1回3000円程度支払ってタクシーを利用する(3000円×3回×50週=45万円)方が、25万円も安上がりだとさえ言っている。


年間約70万円だと毎月では6万円弱か。毎月それだけのお金が飛んでいくのはかなり痛い話だよね。だとしたら金回りは相当に悪くなるのでは?


それに車が下駄代わりと言うくらいの場所に住んでいるならいざ知らず、公共交通機関が縦横に走っている都市部に住んでいるとしたら、車の必要性なんて実はかなり低いのでは。


それに住宅ローンを組む場合でも、その他に借金があれば、借りられる金額は少なくなるので、予想よりも安い家しか買えなくなるかもしれない。


いろいろ考えると、車があるって言うことが必ずしもかっこいいことだとも言い切れないような気もする。


それでも車が好きな人って言うのは本当に好きだし、車を持つこともライフスタイルのひとつだと言われれば、口を差し挟む余地もないんだけどね。


だけど昨今はガソリン代も値上がりしているし、車を持っていることに本当にそれほどまでにこだわるべきなのか、一度よく検討してみるべきなのでは?とFPの僕は思ったりもするのでした。



5月25日に行われたファイナンシャル・プランニング技能検定の合格発表が本日10時からWebで公開されました。僕は今回2級の学科試験と実技試験の生保顧客資産相談業務を受験し、何とか合格できました。


やばかった。今回だけは本当にやばかった。FPとして仕事をするときに、保険の見直しの相談を得意にしておくと、仕事を取りやすいかもと思って、何種類かある実技試験の種類の中から生保顧客資産相談業務を選択したのですが、生保の関係は受験当時の不得意分野のひとつで、しかも僕が受講していた通信講座にはこの実技試験の対策は含まれていなくて、独力で勉強しなければならなかったのです。試験前日の夕方あたりになってもこれじゃあ合格できないんじゃないかと言う不安がぬぐい去れずに、半泣きで夕飯をかっ込んだことを今でもまざまざと思い出せます。しかも試験直後の自己採点では合格ラインにあと半歩で届かない点数。FP試験は2つの試験機関が実施していて、試験機関や科目の選択によって有利不利が生じないようにある程度の合格ラインの調整があるという話だったので、何とかそれに望みをつないでいました。結果的にはそのお陰で合格できたようです。


FPの僕は今後の研鑽と実務の中でその恩返しをしていこうと思わずにはいられないのでした。

FPの勉強をしていると、自分が入っている保険にも疑問がわいてきます。


・人が60歳までに死ぬ可能性なんて低いんだから、60歳までの定期保険特約の保障額をもっと下げてもいいんじゃないか?

・満期保険金を期待して、保険料の高い保険に入るより、保険料の低い保険に入って保険コストを削減して、その分貯金した方がいいんじゃないか?

・掛け捨てにしないことがそんなに重要なのか?


などなど。


実際僕の入っている保険も保険料がやたら高くて納得がいかなかったので、スッパリと解約するつもりで全労済のこくみん共済に入ろうとしました。


でもその前に今まで入っていた保険の証券を一応読み直してみたところ、5年ごと利差配当付終身保険と書いてあった。FPの勉強では出てこなかった言葉なのでいろいろ調べてみました。


保険会社は契約者から集めた保険料を必要経費を差し引いた上で積み立てて運用して将来の保険金支払に充てています。そして予定よりうまく運用できた分が利差配当と言われる契約者に戻されるお金で、予定よりうまく運用できたかどうかの判定が5年ごとだと言うことです。


つまりは、利差配当があることで、将来ものすごく物価が上がって1000万の保険金が入ってもろくにモノが買えなくなったって場合でも、配当も物価が上がるような状況下では運用がうまくいって増えるはずだから、配当も含めて考えれば物価上昇に対応できるという、そのような効果があるようです。


「そう言う機能を別の保険に入ってしまうことで無くしてしまうのは惜しいのではないか?」と考え、今回は定期保険特約と入院特約の保障額を下げ、独身なので余り必要ない生活保障特約を削るなどして、保険料を以前の半分以下にしました。


また今の保険は60歳になったら主契約部分の保険料払い込みは終わり、特約の保険料だけになることから、それほど将来負担にはならないだろうと思ったことも今の保険を解約しないことにした一因でもあります。


こうして従来よりかなり保険料が減った訳ですが、だからといって浮いた分を全て貯金に回すかというと?ですね。強制的に貯金に回してしまうような仕組みを作っておかないと、ついつい消費に回してしまいそうです。


実際保険は奥が深いです。FPの勉強で全てを学べた訳ではないし、市販されている本の中には、その中に書いてある考え方を鵜呑みにしてはまずそうなものもあるようだし。


FPの僕は今後も引き続いて勉強する必要性を痛感したのでした。