見納め | ようこそ 家づくりの羅針盤

見納め

 

 

暖冬と云われていてもなかなか最低気温が上がらない関東の冬です。

天気予報では今週から再び春らしい気候が続き、第4週には桜の開花が見られそうです。

 

 

ベランダではラケナリア・クリプランデンシスが咲きはじめました。

彼岸のあたりで満開を迎えるはずなのでおおよそ例年通りの生育状態のようです。

 

 

花穂の下から少しずつ開花がはじまり、頂上に至るまで10日〜2週間。

咲き進むスピードが気温の上昇と比例しているので今年はよく観察しておいて上げないとすぐに終わってしまうかもしれません。

 

 

当家にやって来てから十数年、毎年確実に花を咲かせる種です。

今年は花を咲かせることができそうな花穂が5本。

華やかな桜の開花に隠れて少し気の毒なラケナリアです。

 

 

 

 

 

 

こちらは原種シクラメン・コウムのCSE21/N88397という採集地コードナンバーが付されたいわゆるプラチナリーフの個体。

秋から春にかけてギラギラした怪しいプラチナ発色を見せる葉を持つ種なのですが、花はそれほど派手ではなく小さめで控えめ。

 

 

花の色は濃いピンク色の蕾から花が進むと薄く紫色に変化する性質があるようです。

まだまだこの先、どういう変化を見せるか野生種特有のワクワク感がある個体です。

 

 

 

 

さて飽きもせず3回目の掲載ですが、アネモネ・パブニナの「八重咲き」に変化してしまった個体です。

一番花の開花発見が2月21日でしたので、本日で18日間咲き続けていることになります。

 

 

一般的なアネモネ・パブニナは一重咲きで花の寿命は1週間から10日間。

このまま放置していては株(または球根)の負担が重なるのでこの後カットしなくてはいけません。

これが奇跡的な花の最後の画像になります。

来季もまた同様の花が見られる保証はありませんので。

結局最後まで蕊が見えませんでしたので、完全な八重咲と呼んで差し支えないのだと思います。

 

 

ちなみに3日ほど前に開花した二番花。

ネイビーカラーの雄蕊が見えて、八重咲状とは云え「多弁花」と呼ばれる範囲に収まっています。

 

 

三番花の蕾も開きそうなので観察してみたところ、花弁の数は先行する花よりも少なめに見えます。

 

八重咲きの素質ありと云えども、まだ固定できそうな性質では無いようです。

暑さに強い性質のアネモネ・パブニナと云えども昨夏以上の猛暑が予想される今年の夏を乗り切ることができれば、来年もまたワクワクが続くかもしれませんが、東京のマンションにおけるベランダの温熱環境は年々植物にとっての夏越しのハードルが上がって行くことになるでしょう。

 

この画像が見納めになってしまうかもしれません。

この花と私が元気に来年の春を迎えられたなら、懲りもせずまたここにアップしますのでまた一年後にみに来てやって下さいませ。