立春
季節はめぐり、今年もあっという間に立春を迎えました。
寒さが底をつくはずの大寒も今季については暖冬のおかげでなんとか凌げた感があります。
休眠しながら夏季を通り過ぎてきた植物たちは今年も無事に活動期を迎えつつあります。
原種シクラメン・コウムが冬咲種の開花一番乗りとなりそうです。
いつもホワイトデーあたりに満開を迎えるはずのアネモネ・パブニナにも蕾がちらほら。
例年であれば睦月中旬には花が終わっているはずのネリネ原種アルタが満開を迎えています。
昨年までは少しこころもとない小さな花が咲くだけで終わっていたアルタが今季は9本のステム。
華が少ない大寒のベランダを今年はこの花が賑やかに彩ってくれました。
ラケナリア・クリプランデンシス(Lachenalia kliprandensis)は昨年よりも球根が増えて合計10個の発芽。
早くも花穂をふくらませて気温が上がる時を待っているように見えます。
植え替えをサボってしまったので今年も窮屈そうな環境なのですが、狭い棲家にめげずに立派な花を見せてくれそうです。
多くの育成者が冬季は室内に移動させているはずのブルンスヴィギア・ボスマニアエ(Brunsvigia bosmaniae)なのですが、当家では少しずつ寒さに耐えられる体質に育てて行こうという狙いから、今年も屋外で元気に冬を乗り越えているところです。
昨年は不織布による霜除けを覆っていたのですが、今年は暖冬のため「裸」のままで春を迎えられそう。
最後に花を見せたのは2年前の秋。
今シーズンは久しぶりの開花が見られるでしょうか?
もしそれが叶えば、ホルモン調整剤ジベレリンによる効果と云えるかもしれませんね。
暖冬なのに、なぜか少し出遅れているイングリッシュ・ブルーベル(Hyacinthoides non-scripta)がやっと発芽、しかしいつの間にか飛散して発芽した原種シクラメン・ローフシアナムの子供達に先を越されてしまい、領地の取り合いになってしまいました。
今年もあの青紫色の花が見られるでしょうか。
立春を通過したというのに、暖かかった先週とは裏腹に寒さがぶり返して降雪が予想される関東地区。
二十四節気の最後が大寒なのですが、2週間先の「雨水」まではこんな天候が続きそうです。
風邪とインフルエンザにはどうぞお気をつけてお過ごし下さい。