英国プランツの旅 | ようこそ 家づくりの羅針盤

英国プランツの旅

 

今週の週末特集は「濃密」です。

 

4回分のネタを惜しげもなく一挙に記事にしてしまいます。心してご覧ください!

 


0728_01 Ptilotus Joey
 

 

さて第1の話題。

夏バテぎみの家主を横目に、シークレットガーデンの植物たちは元気に夏越し中です。

 


0728_02 White-currant
 

 

ホワイト・カラントはまだ生っています。鳥も食べてくれないくらい酸っぱいのでしょう。

北欧旅行前に根元から剪定したクレマチス・ソフィーは早くも秋花を咲かせました。

 


0728_03 C.Sophie
 

クレマチスたちは全く夏バテ知らずです。

今日はタカハシプランツに新着の植物を引き取りに行かなくてはいけません。

クエルクス・アルゲンテオマルギナータ、舌を噛みそうですね。要するに「ヨーロッパ・ナラ」の斑入種。


0728_05 Quercus 02

0728_07 Quercus 04

 

 

ずいぶん前に日本中を探しまわってもらった末、先月入荷していたものです。

ベランダの整理が進まず、なかなか引き取りにいけませんでした。

樹高1.2m。最高で3.5mくらいに育つ見込みです。

 


0728_04 Quercus 01 0728_06 Quercus 03
 

 

欧州産のナラの中でも珍しく斑の入った葉。展葉が左右非対称になる、変わった葉っぱです。

早速、ベランダの涼しいところを探して置いてやらなくてはいけません。

さて、タカハシプランツの園主、高橋尚美さんにも用事があったのです。

私が北欧に出かけている間、同期間に彼女はイギリスのガーデンショーに視察に行っていたのです。

そこで発見してきた新種プランツを写真で紹介してもらうことになっていたのです。

 


0728_09 England 692
 

 

ところが、彼女は自分の撮影してきた写真を全てディスクにコピーしてくれていたのです。

 


0728_08 Naomi's Photo
 

 

CD-Rで3枚、合計1,250枚の画像です。

 


0728_10 England 732
 

 

そこで今日は北欧旅情から一挙に「英国旅情」に変更!・・・これが第2のお題です。

本場英国の最新プランツ事情を、高橋さんになり代わって、皆さんにご紹介したいと思います。

 


0728_11 England 767
 

 

とはいえ、いきなり1,250枚なんていう画像は載せられません。その一部だけをご覧ください。

まずはじめにヒューケラの最新種、「ジョージア・ピーチ」です。いつ日本にやってくるのでしょう。

 


0728_12 Heuchera Georgia Peach 928
 

 

うらやましいピンク色の葉ですね。

 


0728_13 Begonia Silver Jewel 890
 

 

「ベゴニア・シルバー・ジュエル」、明るい銀色の葉が美しいですね。いつ日本に上陸するのでしょう。

 


0728_14 Peralgonium Ardens 1054
 

 

「ペラルゴニウム・アーデンス」、鮮やかな赤い花色。

もうペラルゴの花はピンクや白ではないのですね。

「ユーコミス(パイナップル・リリー)」の魅力的な2種です。

 


0728_15 Eucomis Octopasoides 938

0728_16 Eucomis bicolor 943

 

 

最近、日本でも人気急上昇のユリ科の植物です。(これはお勧めの植物!)

上の写真のオクトパソイデス(タコのような色?)は高橋さんが入荷ルートを作ってくれるそうです。

もうすぐ入って来そうですね。

 


0728_17 Salvia Mistic Spires 1200
 

 

「サルヴィア・ミスティック・スパイアーズ」、最近の青サルヴィアは本当に「蒼い」ですね。

 


0728_18 Sweetpeas 1166
 

 

会場の目立つブースに、スウィートピーが展示してありました。

 


0728_19 Sweetpea Lisa Marie 1165
 

 

「リサ・マリー」という名前のバイカラーのスウィートピーが印象的でした。

もうエンドウ豆の花というイメージではありません。

 

さて、最後に4種類のバラ最新種をご覧ください。

 


0728_20 Rose of the year  2009 Tawny Tiger 1079
 

 

まずこちら。The Rose of the Year 2009 という表示がついていました。

要するにチャンピオン・ローズなんですね。それにしても艶やかな花です。

もちろん日本には未入荷でしょう。

 


0728_21 Summer Song English 1112
 

 

イングリッシュ・ローズの「サマー・ソング」です。こちらは昨年末に初輸入されました。

 


0728_22 Lavendar Ice New for 2008 1104
 

 

「ラベンダー・アイス」です。こちらは、New for 2008 と表示されていました。

多弁花でこれだけ青いバラは初めて。早く日本に入ってくるといいですね。

 


0728_23 Burgundy Ice 1115
 

 

同じく新種の「バーガンディー・アイス」です。こちらは濃いワイン色です。

ここにご紹介しきれないくらいに魅力的なプランツが沢山CDに詰まっていました。

世界的な流行の最先端のガーデン・ショーですから、ここで発表されたものは数年以内に日本にも

流通しはじめる可能性が高いでしょう。

私は既にいくつか目をつけたものがあります。これからゆっくり高橋さんをつっつこうと思っています。

さて、本日第3の話題です。

そう、夏の週末特集「ブルーベリー」です。

 


0728_24 Rabbit-eye
 

 

7月20日ごろからお盆明けくらいまで、ラビットアイ種のジャム用最適品種の収穫最盛期です。

もちろん当ジャム工房も週末ともなればフル稼働です。

果実調達先の小平島村ブルーベリー園では、果実を求める人、ブルーベリー狩りを楽しむ人、年間で最も賑わう時期。

ジャムに加工するには最も美味しい、「ホームベル」、「ウッダード」、「ティフブルー」という品種が順番に収穫される時期です。

 


0728_25 Woodard & Honebell
 

 

今日調達の材料は2種類。右がホームベル、左がウッダードです。

ホームベルは庭園樹に最も多く利用されている種ですが、生食には酸味が強く小粒であまり人気が

ありません。しかし、小粒で酸味が強い方がジャムには美味しく加工できるのです。

ウッダードは甘味が強く、ブドウのような香りがするジューシーな品種。

この時期に生食するなら一番美味しいかもしれません。

ジャム用には、糖分が多いので、砂糖と加熱を抑え気味に作らないと固くなる傾向があります。

当家では、一応果実品種の特性に拘り、少しずつ調理法を変えて作ります。

 


0728_26 Woodard 0728_27 Woodard & Homebell 02
 

 

さて、講釈を垂れている暇もなく出来上がってしまいました。

今週は2種類で5個完成。来週はもう少し生産量を増やさなくてはいけませんね。

今日最後の話題です。今日も長い記事がこれにて終了です。最後までよくぞお付き合い下さいました。

そう、最後は単なる「自慢話」なんです。

 

本日、高知のクライアントから、新鮮なカツオが届きました。

高知の漁師からわざわざ電話があり、引き取る時間を確認して航空便で送られてくるもので、抜群の鮮度の品物です。

私はそれほどでもないのですが、家族が毎年この日を楽しみにしている様子で、朝からそわそわして

いるのが笑えるものです。

そして夕食。

 


0728_28 Katsuo 01
 

 

なぜだかわかりませんが、日頃バラバラな家族もこの夜は必ず決まった時間に食卓に着くのです。

 


0728_29 Katsuo 02
 

 

おそろしや・・・高知のカツオの力。

 

結局、週末だというのに、いつもと変わらぬ慌ただしい一日がやっと終わりそうです。

 


0728_30 unknown