黒「そもそも何で貴方は旧版の『ラジェンドラ戦記』を書き始めたのです?あ、ネタバレは無しでお願いしますね?」


こたか。「え〜?ネタバレ無しでってムズいんだけど?

なんて言うかさ、原作は主要キャラがバタバタと退場するバッドエンドルートだったんだよ。蚊帳の外にいた隣国の王ラジェンドラだけはウマウマと生き残るんだけどさ」


黒「ラジェンドラと言えば、主人公アルスラーンの心の兄を自称しながらも事あるごとに裏切ろうとしては毎度失敗するという残念キャラですわね。なのに妙に憎めないんですわよね。『ゲゲゲの鬼太郎』におけるネズミ男的な?」


こたか。「そうそう。最初は自称隻眼の獅子wのクバードを主人公に二次創作をと思ったんだけどうまくいかなくてね。で、ウマウマと生き残ってムカつくラジェンドラを主人公にしてやろう!コイツならどんな目にあっても心が傷まないし!と思ったんだわ」


黒「旧版の冒頭ではいきなり決闘に負けて単身で国外追放になってますわね?それはそういう思いの如実な表れでしょうか?」


こたか。「うん、まさにそう。でも征馬孤影状態は一瞬で仲間は全員ついてくるし、国家の紐付きじゃなくなってかえって自由になるしで、あいつ全然苦労してくれないんだよな。だからせめてジャスワントは彼の仲間ではあるけどあんまり忠実ではないって事にしたけど、結局単なるツンデレキャラにしかならなかったわ。クソぉ、ちょっとは苦労しろよな!まじムカつく!」


黒「まあ、この二次創作はどう展開してもバッドエンドにはなり得ないと言うのを強烈に体現した主人公だったのでは?」


こたか。「………」