こたか。「ふう、ようやく今川家を倒せたよ。曳馬城と駿府城は兵数が多くて実に面倒だった。さて、この後はどうしようか?何度も今川に援軍を送って邪魔をしてきてくれた北条家と戦うか、それとも人材が豊富な武田家と事を構えるか…」


ジオ「もっと痛快な選択肢があるぜ?織田家を滅ぼすんだ!」


こたか。「ちょっ!何言ってんだよ?織田家とは同盟関係だし、うちの嫡男信康と信長の長女五徳姫は婚約してるんだよ?」


ジオ「じゃあ聞くが、今川との戦いで織田家との同盟は役に立ったか?」


こたか。「役には立たなかったね。頼めば毎回援軍を送ってはくれたけど、蓋を開けてみればたかが五千ぽっちの兵だけ。クソの役にもたたないとはこのことだとは毎回思ってたよ。でもまあ、信長にとっては美濃攻略こそが本命だし、こちらへの協力がおざなりになるのも仕方無いんじゃない?」


ジオ「ふん!条件的には織田家の方が恵まれてたってのに、美濃攻略全然進んでねえじゃねえか!頼りにならないこと夥しいぜ!こんな弱い味方なんて必要あるか!」


こたか。「弱くちゃ、いけないのかよ!弱いことは罪だって言いたいのかよ?」


ジオ「違うな。弱いことが罪なんじゃない。弱いままでいることこそが罪なんだ。弱いままで甘んじる惰弱者なら滅ぼすことの方が正義だろうが!それともお前は将来こんな奴の為に妻子を犠牲にしたいのか!」


こたか。「…そっか、武田家を滅ぼしたところで、徳川の力を恐れる信長はいずれこちらに何かしらの難癖をつけてくる。そうなる前に信長を倒す方がマシか…。よし、信長に同盟破棄を宣言してくる」


ジオ「お、おう…。一旦決断すると迅速だな、おい…」


こたか。「今破棄してきたわ。まだ力関係が逆転した事に気付いてないみたいだったよ。信長ともあろうものが迂闊だね。まあ、早速鳴海城を攻めるわ」


ジオ「む、後詰めが来たな?しかし何だ?たかだか五千?こちらは伊賀忍軍と合わせて3万はいるのに、馬鹿にしてんのか!」


こたか。「場違いだと今更気付いたのか、戦わずして撤退してったよ。ならば城を1つずつ落として行こうか」


ジオ「最後に残ったのは清州城か。さすがにここには1万4千も兵がいるか。簡単には行かなそうだな?」


こたか。「それでも厄介な柴田勝家や滝川一益や前田利家なんかは調略済だし。秀吉は今川家にいた時点で引っ張って来ておいたし、面倒なのは信長一人だよ」


ジオ「くっ、本丸からの弓射撃がウザいな!しかしこちらの殲滅スピードの方が早いか。4割ほど削ったところで信長が降伏してきたな」


こたか。「そしてあっさり家老に収まったね。信長って負けたら自ら死を選びそうなイメージだったんだけど?」


ジオ「元百姓で部下の秀吉に下るよりは抵抗が無いんだろうな。秀吉以外なら他の大名相手でもこうみたいだぞ?」


こたか。「それにしてもさすがは信長。能力値も技能も軒並み高いし、何をやらせても卒がないね。その有能さや奇抜さ、今後は僕のもとで活用させてもらおうか!」


ジオ「家康の戦いは始まったばかりだ!よっしゃあ!ジ・エンドォー!」