こたか。「↑を読んだよ。とりあえず9巻まで」
白「よくは知りませんが、確かテレビドラマ化されているみたいですね」
こたか。「うん、それって子役の負担すごく大きそうだけど平気なのかと思ったりもするけど」
白「そんなに子役が演じるのが難しそうなお話なのですか?どんなお話なのです?」
こたか。「10年前に最愛の妻・貴恵を亡くし、かなりダメダメな感じで一人娘・麻衣とも余りコミュニケーションを取れずに生きてきた主人公・新島圭介の前に、生まれ変わって現在JSをやってる元妻が現れるんだわ。それをきっかけに止まっていた家族の時間がまた動き始める。彼らの変化は、主人公に真っ直ぐでひたむきな想いを寄せるOLとその友人、知人の死を引きずる青年、精神面が危ういシングルマザーなどの、周囲の様々な人達にも波及していく。って感じのストーリーかな」
白「にゃるほど、物語ではありがちな、奇跡から始まるヒューマンドラマって感じなのです」
こたか。「カバーイラストでも判ると思うけど、小学生になった妻のキャラクターがいいよね。こんな小学生がいてたまるかというくらいにふてぶてしい感じがしてて」
白「生前はきっとタフで愛情深い女性だったのでしょう。いなくなってしまうと火が消えたようになってしまうくらいに」
こたか。「まさにそんな感じだね~。とにかく、周囲の様々な人達にいろんな影響を与えながら、絆を深めていた主人公たちなのだけれど、最新第9巻では貴恵自身にとある変化が生じるんだわ。前々から兆候があったし、この展開がいつ来るんだろうと戦々恐々としてはいたので、とうとう来てしまったかって感じではあるんだけど。また作中世界では、主人公たちと同じように死に別れた恋人と生まれ変わって再会したって小説が映画化されるほどブームになっているんだけど、その作者の少年はやたらと影を感じさせる文学少年で、作者の意向による映画の大きな改変部分も徐々にクローズアップされてきて、何だか嫌な感じの伏線になっていきそうな気配を感じさせられたりもするんだよね」
白「起承転結の転の部分に差し掛かってる感じなのでしょうか?誰もが納得するようなハッピーエンドを、是非迎えてほしいものなのです」
こたか。「少なくとも、『こんな奇跡なんて、起こらないほうが良かった』なんて結論にはなって欲しくはないね」