死ぬまで一番槍の男

天を裂く/大塚卓嗣

￥571（Kindle版）

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を読んだ。

家康の親戚筋に生まれ、空恐ろしいほどの多才ぶりながらも、生き方が不器用すぎて親から勘当され、秀吉を敵に回し、戦場を求めて遠く九州までさすらう水野勝成の物語。

結局どこの大名家にもいられなくなり、困窮の果て刀まで失ったときには本気で野垂れ死ぬんじゃないかと心配しましたが、最終的に傾き者としては前田慶次や松平忠輝よりもずっとマシな晩年でしたね。なかなかにいい人生だったと思いながら、きっと大往生を遂げたことでしょう。

デビュー作だったらしいけど、なかなかに良かった。今後に期待しよう。