目玉焼きなんて、固焼きでも半熟でもどうでもいいだって?

そりゃあ半熟の状態でとどめるのが決して簡単じゃないって事は判るさ。

だけど、相手に対して心配りがあるなら、まず好みは半熟か固焼きかを聞くものだし、
出来る限り相手の好みに近づける努力を惜しまないものだろう?

なのに、

それを聞きもしなかったり、

確かに聞いたはずなのに好みに近づける努力をすることもなく、

「今回はちょっと失敗しちゃったけど、今度は頑張るね」とワビを入れることもなく、

ちょっと文句を言うと「何よ、目玉焼きなんて、どっちでもいいじゃない!」と逆ギレする。


そんな風ではこちらとしては、

ああ、この女は特におれに対して心配りする必要性を感じていないんだな?

この女はただ単に永久就職したいだけで、相手は特におれでなくてもいいんだな?

この女は結婚しても家事も育児も本人にとっての必要最小限しかやらないんだろうな。

そしてそれを責めると悪びれもせずに、単に逆ギレするだけなんだろうな。

生涯の伴侶として、信をおけるような女ではないな、この女は。

って思えてくるじゃあないかよ。

だからこそおれは別れ話を切り出しただけなんだが、

どうしておれだけがそんなにも一方的に悪者扱いされなければならないんだ?

訳が判らないよ!!



『魔法少女まどか☆マギカ』を知らない人には全く判らないネタになってしまい恐縮です。

この物語には、早乙女和子(さおとめかずこ)と言う名前の主人公の担任の先生が登場します。

34歳の割には可愛らしいし、生徒からは優しい先生だと思われてて人気もあるんだけど、まるでどこかの魔女か何かの呪いがかかっているかのようにちっとも結婚できない。

今回付き合った彼氏とは3ヶ月もの交際期間を重ね、朝チュン(ベッドを共にし、朝の鳥の声を聞きながら一緒に目覚める事)までしながらも「目玉焼きは、固焼きか半熟か」と言う下らない口論によって破局してしまうのでした。

で、朝のホームルームの時間に、
「目玉焼きなんて固焼きでも半熟でもどっちでもよろしい。
たかが卵の焼き加減なんかで女の魅力が決まると思ったら大間違いです!
女子の皆さんはくれぐれも!半熟じゃなきゃ食べられないとか抜かす男とは交際しないように!
そして男子の皆さんは絶対に、卵の焼き加減にケチをつけるような大人にはならないこと!」

と開口一番に生徒達に教え諭し、転校生の紹介を後回しにしてしまったのでしたよ。


・・・早乙女先生、おれも貴女とは交際出来ないです。