『這いよれ!ニャル子さん』の第一巻を読んだよ。あ、もちろん小説の方ね。

這いよれ!って言うから蛇とか爬虫類の類なのかと、タイトルだけしか知らなかった時には思ってましたが、そうではなくて、クトゥルー神話に登場する邪神の一柱、這いよる混沌ニャルラトホテプから来ている様です。

おれはクトゥルー神話なんて栗本薫の魔界水滸伝でしか見知ったことはありませんでしたよ。書泉ブックマート(東京は神田神保町にあるサブカル・オタ系が充実している事で有名な書店。大学時代のこたか。はキャンパスよりもこの店の方に足繁く通っていたw)などではしばしばラヴクラフト御大の著書を見かけましたけど、心温まるものでも、萌える様なものでもないのはチラ見しただけでも判っていたので、頑としてマジで読もうとはしませんでしたし。魔界水滸伝も第一部ぐらいしか読んでないし。

しかしそのクトゥルー神話の邪神がこんな可愛い女の子の姿で登場するとは思いも寄らなかったよ。もっとも可愛らしいのは見た目だけで、イメージとしてはさあ萌えてくださいと言わんばかりのあざとい言動をしてばかりのウザい腐女子って感じで、そう言うのがたまたまクトゥルー神話の邪神のモデルになった宇宙人だったりする訳ですけどね。主人公がフォークで彼女をグサグサ刺しまくると読む前に聞いた時には、

何てひどい事をするんだ
人非人だ
と思っていたけど、読んでみると、
ああこれは確かに刺したくなるわ
第一相手は女性どころか人間ですらないし
いいや許す
存分にやれ
と思う様になったよw

ストーリーとしては
何故か人外の輩につけ狙われる事となった主人公、八坂真尋(やさかまひろ)を守ると称して現れた銀髪の美少女。
「いつもニコニコあなたの隣に這いよる混沌ニャルラトホテプです」と彼女は名乗った。

…何だか真面目に描く気が激しく萎えて来た。寄る年波か持続力が、あ、いやいやそんな事はないぞ断じて

そんなクトゥルー神話のモデルになった宇宙人の少女と地球人のドタバタ喜劇小説

ってな感じですね。

クトゥルー神話に登場する様なクリチャーも多数登場するので読んでいると時々SAN値(正気度)が下がるんだが、二人のやり取りがいちいちおかしいので、まあとりあえずこの先も読み進めてみようかと思うよ。

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