ザ・ホード 死霊の大群 [DVD]/クロード・ペロン,ジャン=ピエール・マルタンス,エリック・エブアニー
¥3,990
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を観ました。


ゾンビ映画もあらかた観た気がするので、そろそろ毛色の違ったものを、と思って借りた。今では後悔している。


舞台はフランス。何故かフランス。パリのエスプリも何もあったものではありませんが。


同僚を惨殺された刑事たちが数人でギャングのアジトに襲撃をかけるんですが、一方的に返り討ちにされ、生き残った刑事たちは捕らえられてしまう。が、殺したはずの刑事がいきなりゾンビ化して暴れ回る。散々無駄弾を撃ちまくった上倒すが、気付いたときにはもはやアジトのビルの外はゾンビでいっぱい。ビルも廃墟同然の割にはそれなりに住人がいて、そいつらも襲われてゾンビになっているっぽかった。ギャングと刑事たちは生き延びる為に手を組むが・・・。


ってな感じの話。


ぶっちゃけ、面白くはなかった。


300体のゾンビの群れv.s.車の上に上って二丁拳銃で立ち向かう刑事一人ってシーンが売りのようだったけど、そのシーンにも、それ以外にもいろいろ突っ込みどころが多かった気がします。


何で、ゾンビどもはなかなか車の上によじ登っては来ないんだろうか?ヨーロッパ産ゾンビ映画らしく、ものすごいスピードで走って襲ってくるくせに、よじ登るのは苦手?そんな訳あるかい!!


300体のゾンビの群れと戦うのに二丁拳銃?おれは銃とかに詳しくないけど、拳銃なんてそんなにたくさん弾が入らないでしょうに?そんな装備で大丈夫か?って言うか大丈夫な訳がない!!あんなに長時間渡り合える訳がないでしょうが!


手持ちの武器に手榴弾があるんだったら、300体のゾンビの群れの中に残った刑事に渡しておけばよかったでしょうに?その方が効率的に一掃できたはずだよ!


これほど生き残りの人間たちが仲間割れを繰り返すゾンビ映画は観たことがないよ。ギャングと刑事が仲悪いのは当然としても、ギャング同士でも、刑事同士でも仲間割れしまくってるし。しかも女刑事は仲間の刑事が体を張って逃がしてくれたのに悲しむどころか、「清々した!」だもんな。その女刑事は最後に一緒に逃げ延びたギャングもあっさりと殺すしさ。そりゃ確かにギャングは同僚の仇で、元々は仇を討つ為にアジトに踏み込んだんだけどさ、それでも何度も助けてもらっただろうに?


女性ゾンビを集団でいたぶる様も、ひどいものだったし。これって女性人権団体からクレームが入らないか?って位だったよ。つーか、そんなことで時間を無駄にしてるから、ゾンビの大群に入り込まれることになったんじゃね?


ゾンビが発生した経緯も何も描かれず、ただ単にたくさんのゾンビの群れに立ち向かう人間って構図を撮りたいが為に作られた映画。実に時間の無駄だったよ。