ツタヤで旧作DVDレンタル100円セールがやっていたので、ゾンビ映画をまとめて借りた。ただ、ゾンビ映画だけではちょっと単調かと思い、毀誉褒貶の激しい作品ではあるけど、この際だから観ておこうってことで、『HOSTEL』も借りてみた。かの有名なクエンティン・タランティーノ総指揮という触れ込みのホラー(?)映画です。と言うか映画に疎い僕にはこれが初めて触れるタランティーノ作品になる訳ですが。


感想はというと、僕にはピンと来ませんでした。恐いって言うか残酷なだけです。残酷描写自体を楽しめる方々には最適な映画かもしれませんが、僕にはどうも観てて楽しいとは思えませんでした。個人の趣味嗜好をとやかく言うものではないですが、僕にはついていけないし、空想にとどめておいて欲しいとしか言いようが無いですね。その気のない僕に、ほうら俺ってばこんなにすごいことをやってのけちまってるんだぜと得意げに見せられても困りますってば。


むしろ、お金を払ってでも生きた人間を切り刻みたい人がいるって言うことの方にカルチャーショックを受けました。そして、旅人をおびき寄せては人体損壊愛好会的な組織に売り渡すってのを地場産業にしている人たちの存在にもね。彼らは『商品』をどうしようと自分の自由だとか仰ってましたが、しかし人を商品にするのはまずいでしょうに。


もしかしたら、その地域は傍若無人に振る舞う旅人のせいで、多大な迷惑を被ったという経緯があって、それで旅人をひどい目にあわせても全く良心に恥じるところが無くなったってことなのかもしれませんけどね。語られないから推測でしかないですが。


確かにエロに惹かれてノコノコやってきたあの3人の旅人はアホだったとは思いますが、だとしてもそんな切り刻まれて殺されるほどのことではないと思うんだけどなあ。去勢ぐらいで許してやればいいのに。


結局、そこの人たちが何でそんなことをしているのかは全く語られず、鉄槌は奴らのごく一部にしか下らずに、奴らの産業はのうのうと存続し、第二作へと続いて新たな犠牲者が出てしまうと言うことのようです。実に納得がいかないけどね。正直僕は第二作まで観る気にはなれないや。それに人にもお勧めは出来ない。残酷描写をみたいならば止めませんが、それでも覚悟完了している人でないと観て後悔する程のものだと思いますので、どうぞよく考えて下さいね、としか言えないです。


う~ん、あまり有意義でもない時間を過ごしてしまったorz