田村由美先生の『7SEEDS』と言うまんがの中に、
『人の死というのは、ムダになったり、ムダにならなかったりするようなものではないと思います』
ってセリフがありました。
実際、出来事それ自体にはいい意味も悪い意味もなく、中立の性質しか持たないはずなんだよね。
ただ単に人の心がいい悪いを判断しているダケなんです。
人の死すらもね。
僕の母親は59歳の若さで他界したので、親孝行をする時間をほとんど与えられなかった僕は、神様や運命の非情さを呪ったものだったけど、呪ったところで何が変わる訳でも無いんだよね。
どうせ出来事に意味を持たせてしまうんなら、いい意味を見出そうとする方が遙かにマシなはずです。
「この出来事は自分に一体何を学ばせようとしているのか?」と考え、ポジティブな答えを見出すことで、今の現実を変えるきっかけをもつかめるのではないかと思います。
・日頃から運動をほとんどしていなかった。
・病院に行くのが嫌い。
・忙しいからと質量時間とも充分でない食生活をしていた。
・体調が悪くなるとたやすく心が折れてしまう。
と言うところは、血がつながっているだけに自分にも共通する部分だから自戒していくべきだと思う。
その反面、
自分がやりたいこと(塾の先生をしていて、教え子の高校受験合格を見届けて逝った)の為に、命を使い切った見事な人生でもあったとも思うし、そこは真似ていきたいとも思う。
人の死、それも肉親の死は余りにも重くて、いい意味にしろ悪い意味にしろ、残された人間は変わらずにはいられないものなのかもしれないけど、どうせ変わるなら、いい方向に変わっていきたいと思う。それが、亡くなった人に報いるって事なんじゃないかなと思うから。