タイシルバーのネタは当分書かないつもりだったのですが、友人がタイのタイシルバー自生地を訪れたようですので、刺激を受けてちょっとだけ書いちゃいます。 憧れのタイシルバー自生地。
私も是非一回行ってみたいです!!
ネコ社長さんとは近日中にお会いする予定なので、その時に自生地情報を教えてもらおう。
タイの市場でもたまに見かけるタイシルバー。
昔と比べると流通量は極端に減りました。
日本の市場でもたまにタイシルバーと言う名で流通している蘇鉄を見かけますが、それらは私が言うところのタイシルバーとはちょっと違う気がします。
でも、それらがタイシルバーではないのかというと、それもちょっと違う。
サイカスsp.・・・っという前置きがあるくらいだから未記載種なわけですね。
タイシルバーとは、そもそもはっきりとした定義が無いみたいなんです。
正体不明の蘇鉄タイシルバー・・・というとミステリアスな響きですが、実際にはサイカス・シャメンシス(シアメンシス)に極めて近い近似種の総称です。
どうやらタイシルバーにはいくつかのタイプが存在するようです。
それらが地域変異なのか全くの別種なのかはわかりませんが、明らかな違いが見受けられます。
わたしがタイの市場で見かけたタイシルバーのタイプは大きく分けて3タイプ。
①毛の量が少ないタイプ
②黄金毛タイプ
③白銀毛タイプ
…といった感じです。
それぞれの特徴は以下の通り。
①毛の量が少なくて、生え始めの時にだけ毛が生えていて、葉が広がると毛が目立たない、もしくは毛がなくなってしまうもの。
日本の市場に流通している実生苗がこれに当たる気がします。
よくタイシルバーの毛のない実生苗でも、成長したら毛が濃くなってくるという方もいますが、私が見た範囲では毛が濃いものは小さい頃から濃いですし、小さい頃に毛がないものは、この①タイプになるんじゃないかと思います。
私がタイのホテルに置かせてもらってるのがこのタイプのタイシルバー。
毛の量は少なめ。
生え始めもそんなに毛が多くありません。
薄毛タイプの新芽はだいたいこんな感じ。
②黄金毛タイプのタイシルバー。
一昔前にタイの市場で良く見かけたタイプ。
葉が大きくなってもかなりの量の毛が残り、いかにもタイシルバーといった姿になる。
新芽が黄金毛のもの。
葉が大きくなってもこの通りフサフサ。
シャメンシスの葉と比べると、こんなに違います。
③白銀毛タイプのタイシルバー。
個人的には一番美しく、タイシルバーの特徴が出ているものだと思います。
黄金タイプよりもさらに見かける数が少なくて、なぜか大きいものばかり
売られています。
しかも、焼け焦げていたり大きく損傷して完治したような傷が目立つ個体が多い気がします。
まさにクイーンオブタイシルバーといった気品ある佇まい。
基本的には黄金毛タイプと同じなんでしょうけど、個体差なのか地域変異なのか不明ですが、まばゆいばかりの白さです。
なぜか大きくて傷があるものが多い。
黄金毛タイプが大きくなって白くなったとも考えにくい。
パタヤのノンヌッ植物園に植えられているタイシルバー。
同園、別の場所のタイシルバー。
雨ざらしでも毛を維持しています。
タイシルバー自体はCITESⅡ類なのですが、タイ政府が非常に厳しく輸出を規制しているので、とにかく流通量が少ない。
ある意味CITESⅠ類のエンセファラルトス・ホリダスの方が、書類さえ取れれば個人でも輸入できるので、よっぽど手に入れやすいと言えますね。
たまに大きな株が出品されているのを見かけますが、まだまだ知名度が低いせいか、競合して値が極端に上がることはないようです。
以前、三重県の業者さんが、良いサイズのものを書類付きで販売していたのを覚えていますが、たしかその時の説明に、タイ政府から1年間に数株の輸出許可のみ下りると書いてあったような気がしました。
・・・以上。
CITES以上の希少価値と美しさを併せ持った、タイシルバーのお話でした。
この記事に書いてある情報は、あくまでも私がタイで見かけたタイシルバーに対して個人的に感じた感想なので、学術的な根拠は全くありません。
でも、こういったことを気にするのがマニアなのでした。
ちなみに、サイカス・チャマオエンシスも、新芽のうちはシルバーです。
なかなか美しい。
Cycas chamaoensis
幹はタイ蘇鉄のなかでは、一番立派に育ちます。
幹の直径が1m近くにもなります。
この株は直径60センチくらい。
ま、買えなくても毎回見に行けるから良いのです。
そのうちに白銀タイプを買って、タイのホテルのエントランスに置かせてもらおう。
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