もうかれこれ10年近くの長いお付き合いになっている文鳥の【ぶ~ちゃん】。
人間で言ったらもうお婆ちゃんですが、大きな病気もしないで元気に過ごしていました。
…昨日までは。
今日、家族がなにげなくぶ~ちゃんのカゴを覗いてみたら、いつもいる止り木にとまってなくて、カゴの下にうずくまって膨らんでいました。
普段は美しい桜色のクチバシが、黄色っぽく色褪せていて目は虚ろ。
ひとめで尋常な状態ではないことがわかりました。
すぐさま行きつけのペットクリニックに電話しましたが、夕方遅くまで時間が取れないとのこと。
小鳥のような体の小さい生き物は、異変が起きてから命が尽きるまでの時間がとても短く、とても夕方までもちません。
絶望的な状態でしたが、今回は幸いにも行きつけの病院の先生が別の専門医を紹介してくださったので、異変に気づいてから1時間半くらいで診ていただくことができました。
そこでの診断結果は・・。
腹腔内での原因不明(腫瘍が原因か?)の大量体内出血でした。
診察中にも状態はどんどん悪化していき、ついには目を閉じたまま動かなくなってしまいました。
この状態でへたに動かしたり治療を強行した場合、その負担だけで死んでしまう場合があります。
どうすることもできない状態・・・・。
このまま家に連れて帰って最後を看取るか・・・。
最悪のイメージが脳裏をよぎりました・・・。
しかし、どうしても諦められなかったので、酸素室に入れた状態で止血剤と点滴の投与を行うことに一縷の望みに賭けてみることにしました。
予後観察後、自宅に連れて帰るかどうするかを考えるため、いったん病院から出て頭を整理することにしました。
そして1時間後、病院にもどってみると・・・・・・・・。
そこには少しだけ元気になったぶ~ちゃんの姿が!!
高濃度酸素吸入と止血剤、点滴投与が奇跡的に効いてくてたみたいです。
しかも床に撒いてある餌までついばんで・・・。
もしかしたらもう死んでしまっているかもしれない・・・と覚悟をして病院に戻ったのですが、予想をはるかに超えた奇跡に正直驚かされました。
まだ予断を許さない状態とはいえ、回復の見込みがあるかもしれないので、今日からしばらくの間入院させて完全看護で治療にあたっていただくことにしました。
小鳥なので明日には容体が変わってしまうかもしれないのですが、なんとか元気になって欲しいと願うばかりです。
今回お世話になった病院は普通のペットクリニックとは違い、鳥やウサギ、げっ歯類に特化した病院だったので、非常に専門的な治療を受けることが出来ました。
こちらの先生に診ていただかなかったら、ぶ~ちゃんは助かっていなかったと思います。
本当に本当に感謝でいっぱいです。
今後のことはわかりませんが、とにかくできる限りのことはやってあげようと思います。
もしも自宅に引き取って治療をすることになった場合を考えて、帰宅後にバスキングスポットとパネルヒーターをセットして爬虫類飼育セットを使った療養ケースを用意しておきました。
【在りし日のぶ~ちゃん】
また元気になって遊ぼうね・・・。