「ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由」 | Jiro's memorandum

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【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

 

「ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由」(岩田松雄)

 

 

スターバックスでのエピソードがちりばめられていて、スターバックスの副読本としては3冊の中で一番よい。

また、最近仕事で営業や経営の「数字」に意識が偏っていたことに気がつかされ、改めてミッションについて考えてみようという気づきをもらった。



以下、備忘



ミッションを持っている企業は活力があり、顧客を楽しませ、驚かせ、感動させます。ミッションを持っている人は、たとえ厳しい現実に直面しても、常に前向きで、いきいきしています。



なぜスターバックスは長居する客を追い出さないのか

学生でも、ビジネスパーソンでも、スターバックスに来たお客様が、リラックスできたり(活力を得る)、賢くなったり(栄養をとる)すれば、それでいい。
それは確実に世の中のためになっていることだから。



お客様を満足させるとか、ニーズを満たすとか、そんな目標では、人々を感動させることはできません。大きな愛をもって、大きく期待を超えていかなければなりません。



スターバックスにマニュアルはない。ミッションを徹底教育したあとは、権限委譲(エンパワメント)をして、その実現のための自主性と創造性を発揮してもらうこと。これこそが、スターバックスの接客の核心。

新しく入ったパートナー(アルバイト含む)に教育を行う時間は70時間。70時間もかけるからこそ、スターバックスのミッションが理解でき、自分の頭で考えたよいサービスが提供できて、それが働くことのかけがえのない充実感につながり、スターバックスを大好きになって定着してくれる。
パートナーたちの姿を店頭で見て、自分もパートナーになりたいと思ってくれる良い人材(志の高い、価値観を共有してくれる人)が集まる。
これがスターバックスの好循環。



「スターバックスは人を育てる学校ではないか」

毎年、多くのアルバイトの学生が成長して巣立っていく。「人々の心を豊かで活力あるものにする」ことがミッション。ミッションの大切さを学んで、やがて世界中に散り、どこかで人々の心を豊かにし続ける。社会に貢献してくれる。




岩田氏が採用で決まってする質問は「あなたの強みを3つ、弱みを3つ教えてください」。強みは、ほぼイコール自己PR。一番注目しているのは、弱みのひとつ目。強みを必死でアピールしたあとの自分の弱みには素直な本音が隠されている。
もうひとつの質問は「あなたが今までの人生の中で一番光り輝いていたのは、どのようなときですか?」。それこそ、もっともその人らしい火花が散った瞬間。



会社のミッションと同時に、自分自身のミッション、言い換えればどの会社で働こうと変わらないミッションを持とうと強く考える(岩田松雄)。

ex:「日本をいま一度せんたくいたし申候」(坂本龍馬)

 

 




以下、余談

 

 

 

 

休日早朝にジョナサンをよく利用している。モーニング(ドリバー付き)はスターバックスラテと同じくらいの価格。早朝は空いていて、一人で贅沢にボックスシートを遠慮なく長時間使える。新聞もある。ネコロボットがちょっと耳障り。