「自分を操る超集中力」★★★☆☆ | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

「自分を操る超集中力」(DaiGo)

 

名前、見た目、肩書、など、チャラいというと言い過ぎだが、なんとなく好感が持てず、知的な人であろうとは思いつつも、いままでDaiGoさんの本を読む気にならなかった。

 

しかし、たまたまYouTubeで拝見し、予想通り軽いノリではありつつも、嫌な感じがなく、論理的で知性があって話がわかりやすくテンポがよく、好印象を持った。

 

ということで、(多分)1番売れているこの本を読んでみた。

 

いままで読んだ、集中力、脳科学、健康、生活術、仕事術、などの関連本との重複感は結構あったが、納得感あり、わかりやすく、面白く、参考になった。

 

特に、「ウィルパワー」には限りがあり、消耗していくもの、という考え方がしっくりきた。

 

「ウィルパワー」を、いかに鍛え、節約し、効果的に使うか。結論(対処法)は、他の本に書いてあることと似たり寄ったりではあるが、前提の考え方を意識することで、効果が高まりそうな気がしている。

 

 

以下、備忘

 

 

「ウィルパワー」
前頭葉にある、思考や感情をコントロールする力。
総量には限りがあり、集中力を使うたびに少しずつ消耗。
仕事もプライベートも関係なく、使われるウィルパワーの出どころは一つ。

集中力を鍛えるアプローチは2つ
・ウィルパワーの総量を増やす
・ウィルパワーの消費量を節約する

多すぎる選択肢は、ウィルパワーを奪う。
朝何を食べるか、何を着ていくか、どの仕事から始めるか、どのメールに返信するか、会議で発言するかどうか。。。
日が沈むころには疲れ果ててしまう。

ウィルパワーが一定以下になると、決定を「先延ばし」する傾向に。
「先延ばし」により、無意識に“気にした”状態が続く。
決定されるまでの間、ずっとウィルパワーは食われ続ける。
決断はすぐ下したほうがいい。


長時間集中しない(短時間の集中をくり返す)。
人間の脳は集中力を持続させないようにできている。
狩猟採集時代においては、いつ肉食動物に襲われるかわからないので、集中していないほうが生き残れた(多方面に注意を払い、危険を回避)。

集中力が続いているように見える人ほど、うまく休憩をはさみ、短時間での集中状態をくり返している。


「焦らし効果」
あらかじめ時間を短く区切り、「もう少しやりたかった」「もう少しやれたかな」というところで仕事を打ち切ってしまう方法。
ウィルパワーを使いすぎる前に終わるので疲れがたまりにくい。
「早く続きがしたい」という気持ちになり、再開したときもスムーズに集中できる。


脳が感じる疲労感は思い込みで、錯覚に過ぎない(脳が身体を守ろうとするため)。
アスリートの研究でも、「もう走れません」「もうバーベルを上げられません」と感じたときの乳酸値等を調べてみると数値は限界に達していない。


・場所
水色のモノを置く。キャッチャーミット、陸上のトラック、なども水色が多い。
机上のスマホやモノをかたずける。

・習慣
ウィルパワーの節約には習慣化が一番。

習慣化された行動は集中せずとも自動的に処理できる。

日々の生活の中で選ぶ場面が少なければ少ないほど集中力は上がる(持ち物と選択する機会を減らす)。
服の数を減らす、色を絞り込む(どれを組み合わせても合うようにする)。

・運動
20分の軽い運動をした後の3-4時間は認知能力、集中力、考察力が高まる。
緑の中の5分の散歩は20分の運動と同等の効能(グリーンエクササイズ)。

・瞑想
脳が瞑想に慣れてくると集中力、注意力が向上することは脳科学が証明済み。


起きてから午前10時までに日光を20-30分ほど浴びる(散歩などの軽い運動も)。

眼のストレッチ(疲れは目から)。


・超早寝早起き
リチャード・ブランソン、ティム・クック、ハワード・シュルツ、ジェフ・ベゾス。
脳は朝起きてから2時間の間にもっともクリエイティブな力を発揮。特に朝食後の30分は重要。
4時半に起きて20時半に寝る、は体に最適なリズム。社会的成功者の生活サイクル。


朝インプット、昼アウトプット、夜復習(DaiGoさんの1日の使い方)。


「17時以降はもう集中しない」と決めてしまうのも良い。



アイビー・リー・メソッド
「やることリストづくり」の元祖。
1 明日やるべきことを6つメモ
2 重要度の順番をつける
3 順番に仕事を進める
4 全部できなくても悔やむことなく忘れる
5 明日のために新しく6つのリストをメモ
6 1~5を丁寧にくり返す
絶対に守るべきポイントは、1番が終わるまで1番のことしかしないこと。
一番大切だと思っている仕事を終わらせる。
大切なこと以外は、「やらない」。
本当に大事なことのみ全力を尽くす。