「容疑者Xの献身」(東野圭吾)
思い込みによる盲点をつく。幾何の問題に見せかけて、じつは関数の問題。
今回のトリックは、まさに盲点をつかれた。全くもって予想外のトリック。
そんな天才はいないだろう、いても筋書き通り実行できないだろう、そもそも天才二人がたまたま同級生なんて偶然はないだろう、などといった現実的には多々無理があるところは、そこは小説なのでOK。
あっと驚きのトリックだけでなく、人間関係の構成・ストーリー設定や感情描写など、東野圭吾さんの才能には、心より感服します。
今まで自分が読んだ東野圭吾さん作品を勝手にランキング。
1.秘密
2.手紙
3.白夜行
4.容疑者Xの献身
5.ナミヤ雑貨店の奇蹟
6.分身
7.変身
8.ラプラスの魔女
9.探偵ガリレオ