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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

働くこととは、報酬とは、法人(会社)とは。本質的なことが、とてもわかりやすく独特の言葉で語られ、心に響きました。

50代の今読んでも、とても価値のある本ですが、就活の時に読んでいたら、20代の頃読んでいたら、、と思える本です。

もっとも、当時この本は存在していないし、もし読んだとしても、(人生経験を積んだ今の自分と違って)その当時の自分の心にどこまで刺さるかは少しだけ疑問ですが。



備忘


『物々交換』
あなたが持っている素晴らしいもの、他の人や会社が欲しがるもの、を提供する(お金などに交換できる)。


『称号』
人は与えられた『称号』どおりの人間になろうとする。
周囲の人にこうあってほしいという『称号』を与えると、その人は変わるかもしれないし、称号を与えた自分の人生も変わる。
偉人は〝将来成功する〟という称号を与えられて育った。おまえは、将来世の中の多くの人のためになる素晴らしい才能を持っているんだよ、と。そして、事実そうなった。

批判するのではなく、ポジティブな評価を与える。
あなたは、今日から誰に、どんな称号を与えて生きていきますか?


『天は自ら助くる者を助く』
手を抜く、楽をする、他力を当てにする、といった働き方をするのか、あるいは他人の分まで働いて他の人の給料まで稼ぎ出すのか。後者は、有事で必ず存在が認められる。


『ある人の人生』
人の人生も法人の人生も同じ。
その活動を世の中の人から長期にわたって必要とされ続ける法人でなければ長生きはできない。
法人にも性格、考え方、生き方、がある。最も重要なことは、どうやって多くの人から必要とされようとしているのか。


『自分に向いていることを探さない』
仕事が自分に向いているかどうかは、やってみないとわからない。自分に合っている仕事を探すのは無理。向いている職業を探すのはやめて、興味が持てる会社を探す。


『急がば回れ』
通訳として成功する人は英語力の優れた人ではない。英語学習以外のことにも頑張った人である。
素晴らしい人生を送るために必要なこと。それは『目の前にあるものに全力を注いで生きる』こと。
最短ルートや具体的手段に惑わされず、人生の目標、目的をしっかりと持つ。


『あなたの成功は世界を変える』
大きな壁を乗り越えた時、成功を手に入れた時、それは多くの人があなたによって幸せになった瞬間。多くの人から必要とされるものを提供できた時。
あなたの成功は、成功したあとに出会うたくさんの人たちによって心待ちにされている。
壁の向こうに大応援団がいる。


『自分を磨き、行動する』
きれいに掃除しても、必ず埃がたまる。
転がる石に苔はつかない。動き続けているものに埃がかぶることはない。


『人生の始まり』
夢を叶えられなかった人は、私には才能がなかった、と言う。
夢を叶えることができた人は、どうしてもやりたいことを、情熱を持って続けてきただけ、と言う。
失敗する人は才能を頼りに、成功した人は情熱を頼りに、夢を叶えようとする。スポーツ選手もみんなそう。
夢を叶えるために才能は必要ない。必要なのは、それをやりたいという『情熱』だけ。