ポーターやクリステンセンはもう古い、ということだが、まだまだ現代でも通用すると本書を読んで逆に感じた。
そういった古くからある優れた理論に加えて、最新の経営学の流行にアンテナを張ることも、やはり重要だと思った。
企業の競争環境は変わっている。特にネットビジネスでは。
以下、備忘
ハイパーコンペティションの下では、競争優位な期間は短くなっていて、(競争しない戦略よりも)積極的な競争行動をとる企業の方が、持続的な競争優位を築ける。
たたし、ユニークなポジショニングをとっていることが前提。
組織にとって重要なことは何を知っているかではなく、誰が何を知っているか。
「この件はあの人が詳しい」「彼に聞けば教えてくれる」。
知のインデックスカードをメンバーが把握している組織は強い。
知の検索、地の深化。企業は後者に力を入れる傾向あるが、バランスが必要。ほどよい知の広がりがイノベーションには最適。
知識の幅を広げると同時に特定の知識を深めることを実現した企業がもっとも優れたイノベーション成果を上げている。
かつて「ヤミ研」(こっそりやっていた研究開発)が日本メーカーのイノベーションを生み出した。