「デフレの終わり 2012年に「千載一遇」の買い場がくる」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート


★★★★☆

若林氏のひとつの結論として「相場は勝手に動く」というのがあります。

相場を語る人の大半は「ファンダメンタルズ」か「市場参加者の需給」で相場が決まると思っているが、両者とも間違いで、相場は相場そのものが動きたいようにしか動かない、と。

確かに、たとえば、悪材料が明るみに出た時、相場が下がるとその悪材料が嫌気されたといい、相場が上がると悪材料出尽くしだという。後講釈で相場の動きが説明されているケースは非常に多いと思います。


若林氏は、「自然界の美しさの基本にあるといわれる数字」をベースに相場を予測しています。重要な数字は

62、162、262、424 (半分の31、81、131、212も重要)

です。特に若林氏は162を多く使っています。


読んでいて、「こじつけじゃないの?」と思う部分もありましたが・・、相場もしくは経済が自然界の法則(のようなもの)に基づいて動いているという考え方は、個人的に結構魅かれます。

何かと、新しい視点を得ることができました。




以下、備忘録


■為替

2012年2月に1ドル74円をつけた後、長期円安局面に。固定相場制から変動相場制に移行して以来、長期に続いてきた円高局面は終わり。

1949年360円→2012年2月74円? (62年)
1998年8月147円→2012年2月74円? (162カ月)


■日本株

2011年3月に8227円で大きな底を入れた。2012年2月までは円高で下押し。2012年10月に向けていったん戻し(1万2000円前後、長期上昇相場の「試し」)、2013年10月に向けて再度下がり(9000円前後)、これ以降、日本は2000年から続いたセキュラー・ベア・マーケットから脱し、長期的なブル・マーケットに突入。長期的な円安とインフレが背景。

2000年4月2万833円→2013年10月9000円? (162カ月)





デフレの終わり 2012年に「千載一遇」の買い場がくる/若林 栄四

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