★★★☆☆
人は、自分の利害が、自分の行動だけでなく他人の行動によってどう変化するのか、先読みし分析し戦略を立てて実行している、というゲーム理論(広義には経済学)の本。インセンティブ、コミットメント、シグナリング、など日常事例で解説。非常に平易な文章でわかりやすい。内容の割にタイトルが堅いです。
ホステスがお客をほめちぎるのは、たくさん飲んで、何度も来店してほしいから。
男性が贈り物に花を添えるのは、コストをかけていることを示しコミットメント効果を上げるため。
会員制サービスの解約条件が厳しい場合、サービスの質に自信がないというシグナル(保障が充実しているサービスは自信があるというシグナル)。
など、割と当たり前といえば当たり前の話が多いのですが。なるほど、と思う話もあり。
戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)/梶井 厚志
¥798
Amazon.co.jp