「ウェブはバカと暇人のもの」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

★★★★★

今年結構話題になった本です。遅ればせながら読みました。面白いです。

ネットの否定的な部分を中心に書かれているが、書いてあることは概ね納得感があるし、ユーモアたっぷりに書いてあって所々笑えたりするので、嫌な感じがしない。むしろ楽しい読み物。

個人的には、やっぱりネットの可能性やポジティブな部分を見つけて世の中を良くしていきたいと思うし、本書はネガティブな部分に偏っているとは思う。ただ、こういう本を読んで現実を直視することも大事だ。

ウェブマーケティングに携わっている人にとっては常識的な内容かもしれませんが、個人的にはかなり参考になりました。なにより、読んでいてとにかく面白い。お薦めです。


以下、備忘録

ネットは「失言増幅装置」。

新聞・雑誌はお金を出さないと買えないしコピペできないし次号が出ればなくなるので記事の内容が攻撃されたりしない。

ネットは多様性ではなく均一性をもたらす。

断言しよう。ネットでウケるネタは以下のものである。
1.話題にしたい部分があるもの、突っ込みどころがあるもの
2.身近であるもの(含む、B級感があるもの)
3.非常に意見が鋭いもの
4.テレビで一度紹介されているもの、テレビで人気があるもの、ヤフートピックスが選ぶもの
5.モラルを問うもの
6.芸能人関係のもの
7.エロ
8.美人
9.時事性があるもの




ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)/中川淳一郎

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