幕末からの新聞の歴史とか、博報堂、電通の生い立ちとか、正力松太郎や小林一三や野間清治などの功績とか、勉強になります。
その昔、新聞は自由民権運動や日清・日露戦争の戦況など政治や世界情勢を伝え議論する重要な役割を担っていた。新聞記者は非常に責任の重い職業で場合によっては弾圧も受けた。黎明期のころの新聞は、経営者=ジャーナリスト、というケースが多い。
このように歴史を振り返ってみると、世の中が平和になるにつれて、新聞(もしくは新聞記者)の役割はどんどん低下しているのではないか、と思った。情報を伝えるメディアの多様化という構造変化に加えて、世の中が平和になっていることが新聞の衰退の本質的な要因の一つではないか、と。
近代日本メディア人物誌―創始者・経営者編/土屋 礼子
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50-100年後に同じような本が出たら、誰が取り上げられているのだろう・・・