結構面白い。
翻訳の問題か構成の問題か、ちょっと読みにくいのが難点。
痛快さではやっぱり「ヤバい経済学」。
以下、ごく一部を備忘録
■ゲーム理論
(人は往々にして不合理な行動をとるが)経験が豊富な人ほど経験が無意識の合理性を生み出すケースも多いとか。
※経験が邪魔をするケースもあるとは思うが、まあそうだろうと思う。
■デート市場ではありものですます
デート・イベントで太りすぎの女性が多くても男性がデートを申込む割合は一緒らしい。
※分かる気がする。
■女性のほうがパートナーを選ぶとき慎重
子どもを作るのに女性は10ヶ月かかかるが男性は2分ですむ。女性のほうがリスクが大きい。
※かなり納得。
■都市部では男性より女性のほうが人口が多い
パートナーを慎重に選ぶ女性は稼ぐ力のある男性を探したいからというのが理由。
※言われてみれば一理ありそうだけど、女性のほうが流行とかに関心が高いというのもあるかなと思う。
■上司が給料をもらいすぎるのは合理的
自分も昇進してそういう風になりたいと、部下の仕事に対するモチベーションが高まるから。
※確かに重要かも。あと、起業家がもっと尊敬される社会になれば。
■人種差別の負のスパイラル
黒人は能力が低いという先入観が黒人の能力を発揮する機会を奪う。だから黒人は勉強してもそのコストに対するリターンが少ないからと勉強しなくなる。そして黒人は本当に能力が低いままになってしまう。
※世の中の実態はまだまだ不条理だな。
■世界のギザギザ化(産業の知識集約度は益々高まる)
ネットや物流の進化による「距離の死」は世界のフラット化ではなくギザギザ化をもたらす。最も競争力のあるモノやサービスが効率よく世界に供給されるため、競争力のある地域の優位性が高まる。
※なるほど。特にIT(シリコンバレー)とか金融(ニューヨーク、ロンドン)はまさにそうだな。いわゆる知識のスピルオーバー。
■賃金の高い国で産業革命が起こった
紡績機の価格はイギリス人の5か月分の賃金より安く、フランス人の1年分の賃金より高かった。
※必要は発明の母だな。
■なぜイギリスの賃金は高かったのか
イギリスやオランダは個人を尊重する自由な社会へ移行し、起業家が増え、商人階級の権力が強くなり、賃金が上昇した、且つ起業家たちは資本の投資に前向きだった。
※アングロサクソン系と大陸系の思想の違いはここから来ているのか。
人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く/ティム ハーフォード
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