同じ著者の「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」が仕事をしているすべての人に興味が持てる本であるのに対し、こちらは内容的に同じような趣旨ながらマネジャー向けを強く意識した本である。ただ、部下の人も読んで十分ためになるであろう。
ルールを破れの意味は、経験や知識で人を選んだり、弱点を修正したり、人を公平に扱ったり、部下をコントロールしたり、着実に昇進させたり、というルール・常識(と思われていること)を破れ、ということ。
そして、すぐれたマネジャーは、(経験や知識、意志の強さではなく)才能で人を選び、(弱点に注目するのではなく)強みを活用し、一人ひとり違った扱いをし、人それぞれの成果を定義し、(昇進の梯子を提供するのではなく)適材適所を徹底する、というような内容。
ところで、マネジャーの定義は、自分のチームをまとめ上げ、最高の成果を目指して「何とかする人」。
監督・コーチが変わって才能が開花する選手がいたり、個人個人の力は明らかに劣っているのに高い勝率のチームがあったり、ということがよくあるが、こういう本を読むと理解が深まる。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」を読んだ後なので、新たな気づきとかあまりなかったが、良書と言えよう。
まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う/マーカス バッキンガム
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