★★★☆☆
ベストセラーになった要因分析を毒舌とともに展開。
自分が良かったと思う本もメッタ切りされていたりで、複雑な気持ちにもなり、反論したい部分もあるが、切り口や語り口は面白く、あまり不快にはならない。むしろ、共感できる批評の方が多くて痛快だった。「頭がいい人、悪い人の話し方」や「国家の品格」とか。
読んでいないベストセラーも本書を読めば読んだ気分になれる。お得感のある本。
以下、備忘録
寂しいお父さんの肩を抱き「キミは悪くない」「ボクはキミの見方だよ」と頭をナデナデしてくれるような本が人気を博す。P.85
「鉄道員」
生きてる娘だったら「こんな田舎、なんもいいことないっしょ」とかいって、頭を金髪に染めてきたりするに決まってるもの。P.96
「iモード事件」
iモードチームはNTTやマッキンゼーと戦う「宇宙戦艦ヤマト」「ガッチャマン」「ゴレンジャー」「ウルトラマン」。松永氏は必ずいる紅一点のアイドル隊員。 P.253-254要約
「海辺のカフカ」
キャンディーズの「微笑がえし」(歌詞に歴史を盛り込んだ解散決定後の曲)に近いものを私は感じた。P.296
- 趣味は読書。 (ちくま文庫 さ 13-3)/斎藤 美奈子
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