「統計学でリスクと向き合う」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

★☆☆☆☆

数式が色々並んでいるが、言いたいことや結論は分かりきっていることが多かった。


以下、備忘録

■70のルール
複利計算の場合、2倍になるまでの年数×年成長率=70

■比率の話
50%下がったら100%上がらなければ元に戻らない
40%下がったら67%上がらなければ元に戻らない

■正規分布の話
多数の小原因の積み重ねの結果
ちりも積もれば・・・ 日々の努力が大きな差に

■統計でウソをつく話
「世界でもっとも豊かな200人の資産は経済的最下層の20億人の合計所得より大きい」「世界全体で最も豊かな358人の富の合計は最も貧しい45%の人々、すなわち26億人の合計収入より大きい」
ストックとフローを比較しているので誇大表現になっているとのこと(ストックとストックを比較しても同じくらいの差はありそうだが)

■決定=客観+主観、計算+直感、数学+判断、科学+決断
「計算なき決断は無謀、計算して決断なきは優柔」

物事の道理、法則性を理解していない人ほどより多くの情報を欲しがる(中略)科学的法則性を理解している人は、問題に関連のある情報と関連のない情報とを見分けることができ、むやみに多くの情報を要求しないですむのである。P.254



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