「企業通貨マーケティング」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

★★★☆☆


値引きよりポイントのほうが販促効果が大きい。らしい。
100円値引きと100円分ポイント付与では、ポイント付与は値引きの4倍近い売上
増効果がある、とか。
考えられる理由は「貯める喜び」「獲得する喜び」など心理的なものとのこと。


さらに、販促ツール、マーケティングツールにとどまらず、将来は、
ポイントに利子

ポイントでマイクロファイナンス

ポイントに格付け

ポイントでキャピタルゲイン


仮想通貨の世界は広がる。



以下、備忘録


2006年度ポイント発行額は約6600億円
仮にポイント付与率1%とすると66兆円の消費に対する付与
これは個人消費330兆円に対して20%に過ぎない
伸びる要素はかなりある
P.235要約


POS(Point of sales 販売局面)マーケティングからPOC(Point of Consumption 消費局面)マーケティングへ
POS→小売現場の可視化
POC→ポイントを獲得する消費者が、消費の現場の情報をリアルタイムに生産者に提供
P.245要約


ネットビジネスの観点からいうと、従来ネットビジネスを支えてきた広告に加えて、新たにポイントが依拠する販売促進費が原資として加わったことの意味が大きい。(中略)現在ポイントが提供しているような販促手段には、有力な対抗馬が見当たらない。販促費は広告費の2倍あるといわれており、ネットを介したポイントシステムがネットビジネスの市場を一気に拡大させる可能性があると見ている。(国領二郎氏)P.245-246




■追記:


日本インターネットポイント協議会(JIPC)が市場規模を発表~主要17社のポイント発行金額は年間80億円~

http://japan.cnet.com/release/story/0,3800075553,00030454p,00.htm?tag=nl?tag=nl


ポイント付与率1%ととすると8000億円の消費に対する付与。

B2C Eコマースの市場が約5兆円に対して16%。

楽天市場が約5000億円、楽天トラベルが約2000億円、Y!ショッピングが約2000億円、、、計算が合わない?


追記2

あ、楽天もY!も主要17社に入っていないのか。
しかも、コマースよりも顧客獲得系によるポイント発行が多いかも。



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