自分の中では、もうとっくに | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

確かに そうなんだ!

と思ってることなのですが、

 

人は亡くなっても

ナニかが残って

それが、私たちと交流してますね(*^_^*)

 

母が亡くなる きわに

鈴を鳴らして、知らせてくれたことで

ほんとに そうだ、と

得心しました。

 

それ以前にも

そうなんだ!と感じたことが

何回もあるのです

 

最初は

幼馴染の友人が

私と同じ病になり、回復しないまま

亡くなった時でした。

 

夢の中で彼女は

からし色の素敵な着物を着て

現れ

見たことのないモノだったので

暫くたってから

同じように、彼女と仲の良かった

もう一人の友人に

「じつは、こんな着物着てたんだけど」

と話すと

「それ、持ってたもってた、一度だけ

着てたの見たよ」と、

 

大切なお気に入りの

着物だった事がわかりました。

 

次は

父方の叔父が、亡くなって

三日後に

まっ白なワイシャツに、赤いチョッキで

夢に現れました、

満面の笑顔で、若くなったおじさんは

肌もツヤツヤと

その肩や背中を何人もの手が

パタパタと叩いているのです

歓迎するように、

 

目覚めてから

「あれ、おじさんて あんな派手なモノ

着る人だったっけ?」

と思いつつ

 

やがて50日も過ぎ

忌明けとなり、その祭事の場で

一人娘だった 従妹に

夢の話をしました。

すると

「それは、私が父さんの還暦の

 お祝いにあげた赤いベストだ!」

「一度も着てくれなかったけど」と

言うのです

赤いチョッキの謎が解けました。

 

「赤いベスト、ちゃんと着てた

良く似合ってたよ、」

長患いの末に亡くなったとは

思えないほどの

晴れ晴れした顔だったことや

背中をパタパタ叩いてたのは

きっと、先に亡くなっていた

兄さんや姉さんたちだと思う

と言うと

従妹は泣き出してしまいました。

 

つい最近もまた・・・

母の葬儀に来れなかったからと

訪ねてくれた親戚と話す中で

 

「そういえば、伯母さんが亡くなった時

夢に出てきてね、

黒留袖きて、髪もきれいにセットしてた

結婚式みたいに」

と話した後で

同じように、亡くなった後 赤いチョッキで

夢に出てきた叔父さんの事も話すと、

 

「母さんは遺影にはこの写真を使ってほしい

と言ってた!そう言えば

黒留めそでの結婚式の写真、

ダレの結婚式だったのかな、それが

とても気に入ってたみたいでね

結局・・・・使わなかったのよね」

と娘が言い

「知ってたら、その写真にするんだったのに」

とお嫁さんが言うので

「とても気に入ってたのね、その写真」

と私は言いながら

 

黒留袖すがたで

いそいそと

坂を上って行ってた先には

バスがいて

同じように式服姿のおじさん、おばさんが

手を振ってた、

「早くおいで~」と賑やかに笑いながら

そう言えば・・・バスの人達

もう こっちに居ないおじさん、おばさん

ばかりだった(^-^;

なるほど、

お迎えだったのか

と、分かりましたが

 

母の鈴は、妹との約束で

私は知らないことでした

 

友人が辛子色の着物を持ってたことも

 

おじさんが、赤いチョッキを持ってて

それが娘のプレゼントだったことも

 

おばさんが、実は黒留めそでの写真を

遺影にしてほしかった事も

 

ぜんぶ私の知らないことで、

想像の片隅にさえ浮かんでこなかった

ことでした。

 

じゃ、どこから来たんだろう?

と考えると

 

相手のひとから、と言うしかない

もう居ない人たちですが、

 

からし色の着物は、

「もう一度着たかったのよ」という

友人の願いのようで

 

おじさんは赤いチョッキ着て

「ありがとうね!」と

従妹に伝えたかったのかもしれない

 

黒留めそでの伯母さんは、いそいそと

とても嬉しそうだったから

「やっと、大好きなお父さんの処へ行けるよ」

と、家族に伝えたかったのかな

と思うのです。

 

じゃ、母は

「どうして、私のとこには来なかったんだろう?」

と妹は言うのですが・・・・

車椅子だから、遠慮したのか

行ったけど、お店の中がまだ賑やかで

聞こえなかったのかもしれませんね、

 

負けないくらいに、

チリンチリンと大きく鈴をふったことは

母の性格からして当然やったはず、(-_-;)

あきらめて

病院へ、私の入院してた病院へ

 

車いすに乗ったお婆ちゃんが廊下を

鈴を鳴らしてゆく

チリンチリン・・・と

 

という次第。